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郵便物の宛名は郵便局員さんがわかればペンネームでも届きます

専門学生時代に自分は年末年始に郵便局でバイトをしたことがある。これはそのときの話である。
まぁとはいうてももう10年前くらいの話なので、話半分に聞いてもらえればいいと思う。


郵便局は年末年始、世の中がクリスマスおわって仕事納めてうっかりうかれてハメを外すその時期に、1年で1番の大型案件に見舞われる。そう、年賀状だ。
最近では年賀状を出す人が減ってきたようで、年賀状アピールもよく見るけれど、減ったといえども1番忙しいということには変わりないわけで、そして毎年短期のバイト人員が募集される。
当時自分はイベントスタッフをしつつも定常的なバイトはしていなかったので、とりあえず面白そうなので申し込んでみた。そしてめちゃくちゃ後悔した。これまで社会人として何社かまわってきたけど、あの郵便局の仕事が地味に1番仕事としてつらかったと後から振り返ってみて感じた。


郵便局のバイトはざっくり、内勤・外勤にわかれる。簡単に言うと仕分けのお仕事と、配達のお仕事である。配達は原付の免許とかがないとダメなので免許のない自分は内勤だった。まぁそもそも寒がりなので外に出たくなかったけれど。


そして内勤のお仕事も実はいくつか種類があるのだけど、他の仕事がなんだったか曖昧なので、ここでは自分にふられた担当のものだけかいておく。

自分の担当は、ざっくり町内会ごとにふられた束から、さらに個人宅に振り分ける最終仕分けだった。担当地域の束がざくっと渡されて、そこの宛名を見て、細かく振り分けて輪ゴムをかけていくのである。
なんでこんなアナログなんだろうと当時も今も考えるけど、まぁどうみても機械で読み取れる代物ばかりではないのが大きな要因だろう。達筆すぎて正直庶民には理解できない宛名もたくさんあった。そこを他の文字と見比べて振り分けるのは中々に骨の折れる仕事である。
そしてたまに苗字だけだったり、あきらかに違う名前で、同じ住所の人のはがきが出現することがある。苗字だけのものであれば、とりあえず振り分ければ後はご家庭内で振り分けていただけるのでヨシとする。問題はおそらく1人住まいであろうところに苗字が同じで名前が違うモノが出てきたり、まったくこれドナタですか、という名前のモノが出てくる場合だ。
ちなみに転居届が出されているものは事前に連絡がきているため、この段階で該当すれば別に振り分けしている。
それにも当てはまらないものを熟練の郵便局員さんに「これどなたかわからないのですが」と聞いてみる。すると「それはその人のペンネームっぽいのらしいから、そのまま振り分けちゃっていいよ」といわれた。なんでも、たびたび同様のペンネームらしきもので送られてきていると、振り分けの郵便局員さんで「コレはこの人」と覚えてくれるらしいので、名前が多少ちがっていても「コレはこの人なんだな」とわかる宛名であれば、振り分けてくれているらしい。
まぁ反面、転居届がだされていない同じ苗字の人が住んでいた場合に、何度拒否しても届く、というようなことも発生したりはするので誉め称えるばかりでもないのだけれど(実体験)


それを聞いたあと、明らかに名前の漢字間違ってるけど読みはあってる、みたいな宛名や、ペンネームっぽい名前はそれとなくわかるものは振り分けた。特に苦情はきていなかったようだ。
今のご時世にそんなゆるいんですか、という話もあるかと思うが、正直な話、めちゃくちゃ個人情報満載なので逆に機械で管理しきれない部分もたくさんあるということなんだと思う。郵便局では「だれがそこに住んでいるか」は把握していなくて、転居届けが出たら「この人はそこに住んでない」ということが明確になるだけなのだ。


なので、郵便物を出して相手に届けてもらうには以下のことを守ればいいんじゃないかなと思う。

  • 郵便番号7桁は絶対に間違えない
  • 住所が最後までわからなくても(マンションの番号とかがわからなくても)本名を正しく書く
  • もしくは本名ではなくペンネームだとしても、住所をきちんと書く
  • そしてなるべくにじまないペンで読みやすく書く!印刷びば!


そして何より大事なのは、引っ越しをした人は必ず転居届を出すこと!
そんな大した手続きなく1年間無料で、昔の住所に届いたあなたの郵便物を届けてくれる素敵サービスなんだけど、意外と出してない人も多いらしい。ぜひ自分の大事な郵便物のためにも転居届は出しておこう。

転居・転送サービス - 日本郵便 - 日本郵政
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