4月1日に発表された、次の元号「令和」は万葉集の『初春の令月にして 気淑く風和らぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫す』から引用したということで、花咲くいまの時期にとってもしっくり情景が思い浮かぶ。
あいにくと梅の時期は過ぎてしまったが、桜を見にレンタルボートを予約して都内の川にお花見に出かけた。
勝どきマリーナから乗船
今回は自分を含め船舶免許を持った友人たち6人と一緒に、自分たちで運転するレンタルボートを予約した。免許を持っていない人でも、桜を見るための遊覧船がこの時期は多くでているらしいが、自分たちで運転すればゆっくりと好きなだけ好きな場所を見ることができる。
マリーナで乗船手続きをし、救命具をつけて船に乗り込む。エンジンなどを点検したらいよいよ出発だ。隅田川を進みながら途中にある小さな川に入って桜を楽しむ思うがまま、気の向くままののんびりクルーズのスタートだ。
この日乗るのは屋根付きのクラブ艇FR-20LS。6名乗りで3時間、1人あたり3500円で借りることができる。
川にせりだす桜を間近で
隅田川を進むと、スカイツリーが見えてくる。スカイツリーと桜を一緒に楽しむことができるのもお花見クルージングならではかもしれない。
クルージング途中、移転後の築地市場のそばを通った。何も荷物が置かれていない市場は廃墟感があり、さみしさを覚える。
途中、浜離宮に臨む川に入りランチ休憩。浜離宮の桜はこのときはまだそれほど咲いてはいなかったが、しきりで囲まれたこの場所は波もなく、のんびり停泊するにはもってこいの場所だ。
小さな川に差し掛かると、見頃な桜が川沿いを彩っていた。お花見散歩するのとはまた違った景色をお花見クルーズでは楽しむことができる。
まだ肌寒かったこともあり満開とまではいかないものの、日当たりのいい木がほどよく花を咲かせていた。
ひさびさの船の運転だったが、頼もしいキャプテンたちと乗ったことで楽しい船旅になった。また都内の川をゆっくり巡ってみたい。