新年を迎えたときに考えていたことと、ここまで大きく変わった年なんて間違いなくはじめてだ。
それは私生活も仕事も趣味も、なにもかもがそうだった。
例えばその1つの趣味の豆腐活動。豆活。「おいしい豆腐があるから食べて活動」のはなしでいうと。
今年はある飲食店と一緒に定期的に豆腐イベントを開催していく予定だった。
全国のお豆腐屋さんからお豆腐を取り寄せて、そのお豆腐を使った料理と、それにあうお酒を提供していこうとおもっていた。
春ぐらいから始められたら......とふんわり準備していたが、とてもじゃないが飲食店でイベントなんて開ける状態じゃなくなった。
できなくなってとってもしょんぼりしたけれど、流れにのって流れに流れて今年だからできたことが3つある。
- Cheering TOFUYAの公開
- オンライン豆腐工房見学の実施
- 豆腐丼チャレンジの実施
それぞれのことをサラッと振り返りながら、食べてほしい豆腐についても改めて紹介していきたい。
Cheering TOFUYAの公開
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、売り上げに影響のあった全国のお豆腐屋さんを支援するプロジェクト。
立ち上げた経緯や詳細などは以下の記事にまとめているので、お暇なときにでも。
これを通して得られたことは「お豆腐のお取り寄せ」を促進できたことだ。
生ものであり柔らかいものであるので、どう考えても配送に不向きではあるのだが、丁寧な梱包によって遠方のお豆腐屋さんの豆腐が気軽に楽しめるようになった。
今回のことをきっかけにオンライン販売に積極的になってくれたお店も多い。
ここで個人的によく注文している「おいしい」「頼みやすい価格」なお店を紹介したい。
京都・東山とうふ 西初
クール便代込でお豆腐セット2500円。
お豆腐と油揚げ、がんも、ゆば豆腐などなどセット内容のバランスが抜群にいい。
ここのゆば豆腐は絶品なので食べる価値あり。
京都の料亭にしか普段は卸していないところなので、オンラインで楽しめるのはとてもありがたい。
和歌山・Tofu&Botanical Kitchen LOIN(るあん)
薪からこだわり地釜でふつふつと作られる地釜とうふは税込356円。
この地釜とうふは通常のお豆腐の2丁分くらいはあるのでは?とおもうくらい大きい。
ふわっふわの食感で食べ応えもよく、そのまま食べるもよし、料理に使うもよし。
またこちらのお店の豆腐スイーツやオリーブオイル漬けもとってもおいしく、贈答品にもぴったり。
オンライン豆腐工房見学の実施
「Cheering TOFUYA」のお豆腐屋さん応援の一環として今年挑戦したのが、このオンラインイベントだ。
上記のWebページの制作自体は、まぁ本業だしなんてことはない。つまり技術的な面も動き的な面でも新しいことはなかったのだが、このオンラインイベントは自分の中で初の試みであった。
こちらも詳細は以下の記事にまとめているので、割愛。
外出自粛期間中に自分自身、さまざまオンラインイベントに参加して得たことを、自分発信のイベントにうまく活かせた部分もあったし、まだまだ足りていない部分もある。
ただ間違いなく今年このイベントを企画から立ち上げ1人で実行、運営をできたのは大きな学びがあったし、また多くの人の助けを得ながら実現できたことが、とてつもなく大きな成果であったと感じている。
これについては来年以降も同じ形なのか、違う形なのかわからないが、なんらか続けていきたいと考えている。
オンライン豆腐工房見学をさせてもらったお豆腐屋さんたちは、オンラインストアがなく、オンラインイベントを通してある意味オンラインでの販売を実現した形だった。
イベントを終えたことで、SNSを通じて配送をお願いできるようになったので、ぜひ食べてもらいたい。
熊本・親父のガンコとうふ
13年連続水質日本一川辺川のほとりにあるこちらのお店は、今年コロナの影響のみならず、7月にあった豪雨の影響で一時期まったく販売できない時期が続いた。
しかし、そんな困難をものともせず三代目店主が様々な挑戦を行い、おいしい豆腐を作り続けている。
豆腐2種、がんも、厚揚げ、油揚げ、惣菜2種、大豆のおつまみがセットで関東圏への送料込み3500円の「川辺川セット」がおすすめ。
特にこのセットについてくる、えび塩大豆という大豆を炒ったおつまみがはちゃめちゃにうまい。自分が頼むときはセットに加えて2つほど余分に頼んでいる。
兵庫・尾崎のとうふ
神戸産サチユタカ(濃いきぬこし)は、食べた瞬間に豆のおいしさがダイレクトに伝わってくる力強い豆腐だ。
会長自らがつくった「あきえのたれ」をかけて食べると絶品。このたれはTKGにかけてもよい。個人的には卵+豆腐+ご飯+たれが最強の組み合わせ。
名物の豆乳ヨーグルトはかなり酸味の強い、漬物のような香りのするヨーグルト。クセの強いヨーグルトが好きな人におすすめ。
豆腐丼チャレンジの実施
10月2日は「豆腐の日」ということで、ここ数年はずっと全国豆腐品評会が行われてきていたが、今年は残念ながら選考会を開くことが難しく中止になってしまった。
しかし、せっかくなので何かできないかと豆腐マイスターの有志メンバーで「豆腐丼チャレンジ」をオンラインで実施した。
豆腐丼チャレンジとは、設定された期間の間に「なんかしら豆腐を使ったどんぶり」の写真をSNSにハッシュタグをつけて投稿していってもらうという企画。
参加してもらえる人がどれだけいるのか不安がないでもなかったが、結局期間中に400以上もの豆腐丼がSNSに集まった。
見るからにおいしいとわかるもの、ユニークなもの、お豆腐屋さんならではのものなど、「豆腐丼」というカテゴリだけでこんなに多くの料理ができるものかと驚いた。
一部の豆腐丼については、以下の公式サイトで紹介している。
年末年始に豪華なご飯に胃が疲れてきたら、豆腐丼でもサクッと食べてみてほしい。
豆腐よく食べたなぁ
2013年に豆腐マイスターになって、今年で7年目。
豆腐マイスターになってからの3年くらいはあんまり大した活動はできていなかったし、そもそも何か活動しようとも思っていなかった。
豆腐マイスターになったことで、全国のお豆腐屋さんと交流する機会が増えて、おいしいお豆腐がたくさんあることを知っていったからこそ「おいしい豆腐を知ってもらいたいし食べてもらいたいなぁ」と思うようになった。
来年もどうなるのか、今のところまったくわからない。
やりたいことはあるけれど、それが実現できるのか、実現できる状況になるのかも不明だ。
でも、おいしいお豆腐がある限り、なんとなく誰かの食べるきっかけを作っていければなとおもう。