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抜歯4本ワイヤー歯列矯正3年、満足度⭐︎4。苦労や料金と歯科選びで思うこと

2021年末から始まり苦節3年と少し、2025年2月にようやく歯列矯正のワイヤーを外せた喜びをここに書き残しておきたい。

結論から言えば「やってよかった」が「悩んでるならもっと早くやってもよかった」は、間違いなくある。

悩んでいる人は金銭の折り合いがつくのであれば、早めの決断をおすすめしたいし、その決断のための参考として、1つの体験談をふんわり残しておく。

結論でいえば、矯正結果の満足度☆4

ワイヤーでの矯正にあたり、当初の予定ではワイヤー期間は2年くらいと見込まれていたが、途中で歯の治療が必要になったり、想定外のトラブルがあったりとしたこともあり、3年ほどに伸びてしまった。あと元の歯並びの悪さもあったので、期間についてはこんなものだろうと思う。しかし長かったな……

料金も、お世話になった歯科は最初に提示された金額以外は追加料金がかからないという明瞭会計システムだったので、特に金銭的に余計な負担があったということはない。矯正が終わった歯は、まだ動きやすいので保定用マウスピースを数年しておく必要があるのだが、そのマウスピースを作るのも、定期的にチェックしてもらうのも、すでに払い終わった料金に含めているので安心。

今つけているマウスピースは、食べたり飲んだりする時以外はなるべくつけておいて、といわれている。2年したら寝る時にだけつけるのでよくなりそうとか。それも先の長い話だが、ワイヤーついているよりは全然楽なので無問題。

歯列矯正が満足するかどうかは人によって変わると思うが、満足度の高めるものは「料金」「期間」「結果」の組み合わせで、個人的には満足度☆4というかんじ。☆が1つ少ないのは、期間が長いから不満というだけである。これはたぶんどこの歯科にいったとしても長くなってただろう要因がいくつかあるので仕方ない。

矯正結果については写真をご参考いただいて。

本人的にはめっちゃ気になってたことが全部クリアになったので快適。これは歯を見せるために笑ってるところの口元の写真を使っているが、普通に過ごしている時の顔をみると家族や友人的にはあごが小さくなったと感じるらしい。

ちなみに凸凹がない歯並びには2年くらいでなっていたのだが、抜歯したので歯の隙間を詰めたり、歯の位置を微調整するのにプラス1年くらいかかったかなというところ。

歯列矯正の満足度を高めるために

「料金」「期間」「結果」に結局1番影響するのは、歯科選びだ。評判のいいところにいけというより、相性のいいところを探すのが1番大事だと思う。

実は、今回治療を始めるさらに数年前に一度渋谷の矯正歯科に検査に行ったことがあったのだが、そこでは矯正を決断しなかった。その歯科そのものに不満があったわけではなかったが、料金が高めだったのと、毎回渋谷まで行くことの手間を考えると、結構精神的な負担が大きかった。料金に関しては審美系に強いところだったので、おそらく出来上がりの綺麗さというところと土地代加味された料金だったのだろう。

いま通っている場所は住んでいるところからとても通いやすい慣れ親しんだ場所なので、よほどなんらかの事情があって遠方に引越しをしない限りは、通うのにいい場所だ。また通い始めた当時、比較的できて日が浅い歯科であったので、当時の最新設備などが揃っていたのもよかった。

若干矯正を進める中で「雑な対応では?」と思うことがないこともなかったが、こちらが不安だったり不満だったりを相談したら、基本真摯に対応してくれていたので、多少の雑さというかゆるさのようなものは、まぁ許容範囲だ。これが相談しても話をまともに聞いてくれないようなところだったら、相当に不満が溜まっていただろう。

あと予約が取りやすいのもよかった。これが人気のところだと予約できるところが限られていたり、1ヶ月後の予約を直前で変更したくても変更できないということもあっただろう。公式LINEから気軽に予約変更をお願いできるのも、とても助かった。近くて多少アットホームで新しい矯正歯科というのを、個人的にはおすすめしたい。

体験を振り返る

歯列矯正を決断できたのはコロナ禍があったから

シンプルにずっと歯並びが悪かった。子供の頃から左右両方に八重歯があったが、左側は親知らずを抜いたときか何かをきっかけにそれとなく普通の位置に戻っていった。でも右はずっと吸血鬼のような八重歯のままだった。

正直八重歯でも生活に困ることがあるわけではないのだが、笑うときに少し唇にひっかかるなというのが、気になるといえば気になるくらい。あと当時そこまで気にしてなかったけど、よく考えると少し食べづらかったと思う。

でも年齢を重ねるごとにだんだんと歯並びがさらにガタガタになっていき、前歯がかなり上下に凸凹してしまうようになった。妹にそんな話をしたところ「いうほど気にならない」とは言われたが、本人が気になるのだからしょうがない。


歯列矯正をすることの悩みは社会人になってからずっとあったものの、最初に具体的な行動にうつしたのは2018年8月。渋谷にある矯正歯科に検査の予約を入れたものだった。

矯正をした方がいい状態なのはわかっていたので、どれくらい月日とコストの負担がかかりそうかを確認しにいった、という方が正しい。ただ予想はしていたものの100万を超える料金に尻込みし、また何年もかかるという負担が不安でしかなかったため、その場では申し込みはしなかった。

しかし2020年、世界中がCOVID-19に振り回され、日本国内ではマスクで暮らすようになったのが当たり前になった2021年のこと、ニュースで「歯列矯正をする人が増えている」というのを見かけた。なんでもマスクで口元が隠れるから歯列矯正をするのにちょうどいいのだという。

なるほど、それはたしかにいいタイミングかもしれないと近場で新めの矯正歯科を探し、2021年9月に検査予約を入れた。検査の結果、まぁやはり数年かかりはするものの、渋谷の歯科より若干お安かったのと最初に提示された金額以外は追加料金がかからないという明瞭会計システムだったため、歯列矯正を決意した。

ワイヤーを使った表面矯正&抜歯

検査の結果、歯並びの悪い理由はあごのサイズに対して、歯の1つ1つが大きくあごにおさまりきってないというものだった。親知らず4本も抜いたというのにね……。

この状態から矯正するには、抜歯してワイヤーを使ってギチッと矯正していくしかない。ワイヤーを使う場合、歯の表側・裏側どちらにつけるか選べるが、裏側の方が金額が高くなり、期間が伸びる可能性があるということで、表面を選択。
しかし、まずワイヤーをつける前に軽微なものでも虫歯のようなものがある場合は治療を済ませ、その後に抜歯をしてからワイヤー装着となる。

今回お世話になった病院は矯正歯科専門のため、治療や抜歯は別の病院に行かなければならないというのがまぁまぁ手間だったが、後々から考えると他の治療で来る人たちで待たされたりすることが全然なかったので、定期的に通うのであれば専門クリニックでよかったと思う。

歯列矯正はじめの頃のタイムライン
  • 9月
    • 無料初診相談(無料)
    • 相談日とは別日に精密検査(検査費用発生)
  • 10月
    • 診断と治療方針の説明
    • 別の歯医者で治療
    • 治療開始の準備(分割払いの開始)
  • 11月
    • 抜歯に慣れてる歯医者で抜歯×2回
    • 装置装着準備のためのゴム装着
    • ワイヤーと器具装着
歯並びが悪すぎだったので当初は歯の裏側にも固定のための器具がつけられていて、結構しんどかった

   
抜歯が2回あったのは、親知らず以外に上下左右で合計4本の歯を2本ずつ抜いてもらったからだ。何故わけて抜いたのか忘れていたが、当時雑に記録していた記事を読むと、食事のしづらさを加味されてたようだ。

4本抜く場所は、抜いても影響の少ないものを選ぶので、八重歯となっている犬歯は重要な歯だから抜いたりしないらしい。ちょうど、唇の両端上下あたりの歯を抜歯する計画になったのだが、その1つ隣に虫歯治療済みの歯があったので、どうせならとそれが抜かれることになった。1つ隣を抜くとその分、器具での矯正時間が伸びるかもとは言われたが、元気な歯を残した方がいいので致し方ない。
※矯正の検査にいくタイミングでは親知らずは1本も残ってなかった

かかった料金
  • 矯正のための検査料金 38,500円
  • 抜歯代金 22,000円
  • 歯列矯正(ワイヤー矯正・マウスピースなどでの保定含む) 1,081,300円

虫歯の治療は別なものの、最初に説明のあった上記以外のお金はかかっていない。
ワイヤー矯正中に器具外したりしたい場合は別途料金かかるよとか、マウスピース壊れて再度作るときにはお金かかるよとは言われているが、このまま特に何も問題なければ追加料金はかからなそうだ。
あと、マウスピースを洗う洗浄剤とか、歯ブラシ、歯磨き粉、歯間ブラシとかそういう消耗品はそれぞれかかってるということで、なにとぞ。

オムロンの音波歯ブラシとてもいい……早く買えばよかった……

歯列矯正中の痛みと食べづらさとトラブル

歯列矯正中、もう数え切れないくらい痛い思いはした。抜歯は麻酔だし痛み止め飲めばいいだけなので全然どうでもいい、痛くない。ただワイヤーでギュッと閉められているときの痛みは、歯科にいきワイヤーを絞めるたびに1週間くらい続く。仕方ないけどまぁ痛い。でもこれはまだ想定内のものだろう。だってワイヤーで絞めるのはわかっていたので。

想定していなかった痛みは「ワイヤーの端っこが口の中に当たって痛い」「矯正中に噛み合わせが悪くなる時期に思い切り噛み締める時間が増えてしまい、歯が全体的に痛い」というもの。噛み合わせの悪さから来る痛みは本当にえぐかった…虫歯になったかと思った……

器具やワイヤーが口の中で当たって痛い部分にこのワックスをつけて、痛くならないように蓋をして傷つけないようにしてた。慣れたらいらなくなる

あとわかってはいたが、食べ物は食べづらかった。

  • 矯正を始めた1年くらいはかみごたえのある肉が食べられなかった(前歯で噛めないので、細切れにカットして奥歯で食べることはできる)
  • ワイヤーを締め直した後は痛いので、硬いものは食べたくない
  • ほうれん草などの葉ものや、パスタなどの麺類は器具と相性が悪い(器具の隙間にめちゃくちゃ詰まる)
  • 餅やキャラメルなどのくっつくものは矯正を始めてから一切食べていない(器具が取れる可能性があるため)

また、矯正期間が伸びた理由に途中で昔治療したはずの歯が、うまく治療できていないのが見つかりなんやかんや対応していたので、それで半年分くらいは伸びているように思う。
でも歯列矯正をしていなかったらそのトラブルに早い段階で気づかなかった可能性が高いので、結果オーライともいえる。

当時の苦労は雑にnoteにも書いているので、愚痴まで見たい人はそちらもどうぞ

これから歯列矯正をしようと考える人へ

世の中には多くの歯列矯正体験談があり、色々な角度の意見がある。しかし結局自分が納得できなければする必要はないし、最終的に得られるものと対価(痛みとコスト)が見合うのかは、全然検討の余地がある。

自分はやってよかったと思っているが、それでも本当に何度も何度もつらいときがあったので、誰にでもすすめるかといえばそうでもない。あと現在まだ保定期間があるので、どうなるかは未知数だ。

でも興味があるならクチコミよりも実際に矯正歯科の雰囲気をみるのは間違いなく大事で、特に働いている人の雰囲気はみておくといいと思う。何故ならそこに何年も通うことになるし、困ったときにすぐ相談できる環境であった方が間違いなくいい。

初回相談はだいたいのところが無料で受けてくれているので、気になる矯正歯科があれば色んなところに相談しに行くというのは試してみてもいいかもしれない。

懐かしき器具たち……外すとき結構ちからわざで外されてびっくりした