こないだいつもいつもWebのことについて語り合うメンバーと飲みに行った際に、次はどんなサービスがくるのかというようなことについてはなし、そのときに自分でおもったことをまとめておく。
いまとまえの大きなちがい
自分がちいさいころ、「せかいじゅうのひとがつながればいいのに」とおもってた。
そうしたらしばらくしてインターネットができた。世界中の人はだんだんとつながっていった。
学生のころ、「まわりのみんなともっと繋がれればいいのに」とおもってた。
そうしたらmixiなどのSNSができた。まわりのみんなと繋がっていった。
そうしてだんだんと、「もっと話のあう人と繋がれればいいのに」と思うようになってきて、ニッチな趣味であったりクローズドなコミュニティが増えてきて、そんな人と繋がれるようになってきた。
まえは「せかいじゅうのひとがつながればいいのに」とおもっていたけれど、いまそれを想うひとはいないんじゃないかと考える。だってもうインターネットという繋がれる手段があるのだから。いまからそれに変わる何かをつくりたいとおもう"想い"そのものがもしかしたら生まれないんじゃないだろうか。
もしあるとしたら、それはまだ繋がってない地域に対して物理的な行動によるオンライン化であって、インターネットというものに差し代わる何かをつくりだそうという想いが生まれないのではないか。
別にそれがいいとかわるいとかの話ではなくて、ただもう「当たり前にあるもの」に代わる何かを新しく生み出そうとする意思みたいなものはなかなか生まれにくいのだろうなと感じたのだ。
もともと電話という手段があったうえでインターネットが生まれたので、もしかしたらもう1つ別の通信手段というのが生まれないともいえないし、なんだったらGPSってインターネットとは別と考えればもうすでにある。でもいまのこの環境だったら世界中の"人"と繋がりたいというよりもう一歩先から話を始められるんだろう。
世の中のすべてのモノがつながればいいのに
人がつながるようになったので、次はモノが繋がるようになればいいのにとおもう。それがIoTと呼ばれる類いの話なんだろうけど、別にそんな横文字使いたい訳でなく、ただたんにモノがすべて繋がればすっごい便利だなってはなしなのだ。
洋服がオンラインになればいちいち洋服の管理などしなくても家にいまどんな服があるかわかるし、コーディネーターからアドバイスだってもらいやすいし、なんだったら今日の気温にあわせた最適な服も自動で選んでもらえる。お財布がオンラインになればいちいちお小遣い帳つけなくても、お財布にいまいくらあっていつどこでいくら使ったかがわかるし、住む家がオンラインになればもうルーターなんていらなくて家そのものからWi-Fi飛ばすことだってできるようになるだろう。
モノが繋がれば生活全部が便利になるのは確実で、だからいまみんながこぞって色々なモノをオンライン化しようとがんばっているんだろう。そしてそれらをつかってまたニッチなコミュニティも生まれたりするだろう。
モノがつながったらどうなるんだろう
そうしてモノがつながりまくったときに次にどうなるのかなと考えると、データの管理やセキュリティの委託、個人情報のオープン化が進むのではないだろうか。
おそらくモノがつながりまくると、そのモノを使う個人のありとあらゆる情報が取得できるようになるわけで、それを管理するのが「どこで」「だれが」やるのかというのがネックになるのかなと考える。
もちろんこれはそうとうに先の話で、みんながオンライン化したモノに囲まれる生活が当たり前になったときの話だ。
オンライン化したモノを使って集積した情報をどこにまとめるのか、いつまでまとめておくのか、まとめたはいいけど誰が管理してアドバイスしてくれるのか。それを使ってデータ分析したいけど、どこまで提供してもよくて、どこに提供したかは誰がチェックしてくれるのか。
そんなことが必要になってくる世界がそのうちできるのかな、と考える。
それの前にもう1つつながれるようになるもの
そんな何十年先の話かわからない話はおいておくとしても、モノが繋がっていくようになった世界でそういえばたぶんもう1つ繋がるものとしては、エネルギーというものがあるのかなと考える。
もうすでに東京電力が電気使用量をチェックできるサービスを行っているが、2016年にくるエネルギーの自由化により、エネルギーを管理したり比較したり一時的に利用したり貯めたり作ったりという、人とエネルギーをつなげるサービスも増えていくのではないだろうか。
すでにケータイのプランとかが錯綜している世の中に、今度は家の電気のプランまでもごちゃごちゃに出てくるのだから大変だ。電気ソムリエとか出てきてもおかしくはないだろう。Pepperくんにそういうプログラム組んだらかっこいいかもしれない。
なんて、先のことを考えるのはたのしい。