かれこれ3度目となるシンガポールの旅の目的はとあるステージを見ることだったが、観光のために1日あけていたので中心部から少し離れた場所にあるタイガービール工場に見学へいくことにした。
日本ではあまり馴染みのないタイガービールだが、シンガポールを中心に東南アジアではよく飲まれる代表的なビールの1つだ。暑いエリアのビールらしくスッキリと飲みやすいが、他の東南アジアで飲まれるビールにくらべて味のつよい印象だ。
そんなタイガービールの工場では平日13時〜17時の間、1時間ごとに工場見学ツアーがひらかれる。申し込みは公式サイトの「TOUR BOOKING」からスケジュールをみて空いている好きな時間を選択するだけだ。
朝便で着いたので、空港でご飯をたべてホテルに荷物を預けてタクシーで工場まで向かった。電車で少し近づいてからタクシーに乗る手もあるが、けっこう時間がかかるので13時回に予約してたこともありとりあえずは移動を優先した。
この工場見学ツアーは英語のみのため、日本語での案内がほしい人は旅行会社などが主催しているツアーに参加する手もある。公式サイトから個人で申し込むと大人1人SGD$18で、往復の交通費(タクシー)含めても5,000円くらいなので言語が気にならなければ個人で申し込んだ方がお得なのは間違いない。
工場について窓口に向かうとなんだかものものしい雰囲気だ。それもそのはず、セキュリティの人たちの部屋が窓口と隣あわせで入ってきた人をすぐチェックするようになっていた。ツアー予約してるんだけど、と伝えるとすんなり中に通してくれた。
しばらく待っていると奥から人が現れ、ツアー客用のネックストラップとあとから飲み物の引換券となるチケットが渡される。ちなみにこの回の参加者は自分1人だけだった。
最初にタイガービールの成り立ちの歴史を振り返る動画をみる。そこから過去のタイガービールのボトルデザインやグラスを楽しんで、いよいよ工場の奥に進んで行く。
まず最初の棟の一室でタイガービールで使われている、水、麦、ホップの紹介ゾーン。麦やホップは実際に触らせてもらうことができる。
次にそこからフロアを1つあがるとタイガービールがめいっぱいつまっているタンクをみることができる。その横に、どういう過程でこのタンクにビールが運ばれたきたのかがわかる説明ボードが展示されている。
そして次の棟にいく途中の中庭にはタイガービールのいろいろなモニュメントがあり記念撮影ができた。
この次の棟では実際にビールを瓶につめて、ラベルをはって、箱につめていくラインをみることができる。あいにくと撮影禁止ゾーンなので見るだけだが、タイガービールのほかにハイネケンなどシンガポールで飲まれるほとんどのビールがここでつめられ山のように積み上がったビール箱がみられた。
移動中、ちょうどビールに使われた麦芽をトラックにつめているところに遭遇した。あたり一面こうばしい麦芽のにおいにつつまれてしあわせなきもちになる。
工場内部の見学がおわったところで、タイガービールの注ぎ方を教えてもらえるショールームへ移動した。ショールームにはこれまでのタイガービールのCMを見ることができたり、昔使われていた機械が置かれていた。以前にオランダのハイネケン・エクスペリエンスに行った時も似たような注ぎ方ゲームをしたことがあったが、あちらとちがい衆人環視の目がないので失敗してもこわくなかった。むしろここではもう注ぎ方を教えるというのは二の次で、とりあえず説明ききながら飲んでよし、ということだったとおもう。
タップの横にはタイガービールの缶でつくられたマーライオンがいた。
そんなゆるいかんじのツアーを終えて、ツアーの最後にやってきたのは工場に併設されたビアバーだ。ここでは8種類のビールが飲み放題で、コップと交換で好きなものを選ぶことができる。
せっかくなので広い店内を貸切状態でほかのお客さんがくるまでずっと飲んでいた。
出口のところにはタイガービールグッズのならぶお土産屋さんがあり、タイガービールのグラスやコースター、Tシャツが売っている。グラスを買おうかものすごく迷ったが、置き場所もないのでなくなくあきらめた。そのうちグラスをずらりと並べる余裕ができたらまら買いに行こう。