小笠原諸島に行くにあたり、悩ましいのは泊まり先。
おがさわら丸の乗船券とセットになっているおがまるパックに泊まりたい宿があれば確実にそちらのがお得だと思いますが、今回1人旅だったので1人でも楽しく泊まれそうなところがいいな〜と思い、小笠原ユースホステルに滞在しました。
1人旅でも毎晩たのしい小笠原ユース
父島にはきれいめなペンションやおやすめの民宿、料理のたのしめるオーベルジュなど色々な種類の宿がありますが、1人旅の醍醐味は色んな人と交流することだ!ということで、色々調べて小笠原ユースホステルに泊まってきました。
決めた理由はこの5つ
- 宿泊しているのが1人旅のひとが多い
- 朝・晩のご飯の自由度が高い
- ご飯は宿泊している人みんなで食べる
- 毎晩みんなで晩酌してるっぽい(重要)
- Wi-Fiが自由に使える
全体的にご飯重視のところがありますが、宿は基本的に寝る・食うのベースキャンプとなる場所なのでそこの融通がきくところがいいなと考えてました。
また1人だとどうしてもめんどくさくって全部1人ですましてしまいがちなので、どうにかこうにか交流する場が多い方がよいなというのもありました。
ユースホステルというと格安ということでしられていますが、会員でないと1泊あたりユースホステル会員より600円高いです(小笠原ユースの場合)。4泊以上1年間の間にする予定がなければ、会員にならなくてもいいかもしれません。
小笠原ユースホステル
http://oyh.jp/
予約は電話が確実です
予約は専用のフォームやFAX、電話で受け付けていますが、電話のが確実です。
予約の際には船が着く日と、帰る船の日、あとご飯の有無を伝えます。朝ご飯は前日20時まで、夜ご飯は当日朝7時までに有無を伝えれば調整できるので、特に決まってない人はとりあえず朝・晩ありで頼んでしまった方がよさそうです。
自分はとりあえす朝晩たのんでおいて、結局ユースで食べたのは初日の夜、2日目の朝、3日目の夜のみでした。あとは外のお店で食べたり、島のパン屋さんに買いにいったりその日の気分で決めていました。
船のおでむかえをしてくれます
父島で宿が決まっていれば基本的には船付き場までお迎えにきてくれます。
自分が父島に着いた日はあいにくの雨でしたが、ターミナルにところせましと人がお出迎えしてくれていました。
また自分たちと同じタイミングでサンタさんが父島にバカンスにきていました。(22日〜25日の宿泊便だったので、その期間にこないとプレゼント渡せないからね!)
父島の二見港ターミナルから車で5分ほど走らせてユースホステルに向かいます。
荷物は車に乗せられますが、事前にユースホステル宛に宅配している人も多かったです。ちなみに父島は東京都内の料金(離島料金がかからない)で宅配を送れるので、長期滞在でご飯やお酒や洋服等もちこむ人は宅配してしまった方がラクです。
小笠原ユースホステルのルールと過ごし方
ユースホステルに着いたら、ホストの佐々木さんから小笠原ユースホステルでのご飯の時間や決まり事などの案内がありました。
ご飯を食べたりみんなで集まったりととにかく人がたまる畳の広い部屋で、まず宿泊のための名簿を記入します。このときにユースホステルの会員になりたい人は一緒に申し込むことができます。
晩ご飯は18時、朝ご飯は7時20分。1日目の晩ご飯の後にミーティングと呼ばれるものがあり、宿に滞在している人、お世話してくれるヘルパーさんたち、近くにすんでる島の人が集まって自己紹介。自分が行ったときはピーク時期をちょっとはずしていたので、リピーターさんが多かったようでした。
自己紹介が終わるとお酒を飲み始めたり、次の日以降の予定を相談しあったりとフリーダム。また島民の方にウクレレ教えてもらったりと、ゆるく楽しい時間が過ごせます。
ミーティングと呼ばれるものは船が着いた日の夜だけですが、基本的には毎晩泊まっている人たちで勝手に晩酌しているので、まざるもまざらないも自由です。お酒は誰かが持ち込んでいるものをいただいたり、ちかくの商店で買ってきたり、持ち込んだりとそこらへんも自由です。
小笠原ユースホステルでは冷蔵庫は自由に使えるので、持ち込んだものは名前を書いてどんどんいれておけます。
ほかにも洗濯機3台、乾燥機1台あるのでこちらは有料でいつでも使えます。
女性のシャワールームは4台あり、湯船はありません。滞在中の女性のお客さんは3名のみだったので、特に混み合うことなくのんびり使えました。シャワーを使えるのは22時半までです。
部屋の様子
小笠原ユースホステルは2階建てで、宿泊する部屋は2階にあります。
団体さんの使える畳の部屋などもありますが、1人の場合はだいたい男女別の2段ベッドの部屋になります。
2段ベッドは特に場所が決められていないので、空いているところを早い者勝ちで使えます。自分は電源タップが1番使いやすそうな場所を確保。
ホテル等とちがいベッドメイクなどないのと、部屋に鍵がかかるわけではないので、貴重品は預けておくなど工夫した方がよさそうです。
洗濯物をほすハンガーなどはいっぱいあるので自由に使ってもいいのですが、日のあたるところにずっと放置すると壊れてしまうということで、使ったら元に戻すは鉄則。
朝は6時50分、夜は10時半が寝る人優先の時間切替タイムなので、その時間からは部屋に入るときは静かに、電気は小さめにして過ごします。
夜ははやく寝る人は部屋に帰りますが、起きている人はだいたい広間でだらだらしているので、特に問題はなさそうかなと。
ユースホステルのご飯
ユースホステルは前述したとおり、広間でみんなで一緒に食べます。ヘルパーさんも一緒です。だいたい島の何かの食材をなにかしら出してくれます。
初日の夜はカマスザワラの刺身、カメのモツ煮込み、島のトマトなど島ご飯を堪能させていただきました。
朝ご飯は日本の素敵な朝ご飯。
また前日夜におにぎりの予約をすると、朝予約したおにぎりを購入できます。味はしゃけ、おかか、昆布などあり2個270円から。予約すると名前書いたアルミホイルでつつまれたおにぎりをゲットできます。
船が出る前日の夜だけは毎回お見送りパーティとなっていて、自分が行ったときはちょうど12月24日のクリスマスということでクリスマス仕様の豪勢なご飯になっていました。お見送りパーティのときだけご飯の値段が上がりますが、みんながそろうときなので、なるべく参加すると楽しいです。
ご飯を食べた後にお見送りパーティではヘルパーさんが島の踊りを踊ってくれたり、島のうたを教えてくれたり、ウクレレで演奏してくれたり、なぜかロシアン島寿司がはじまったりと楽しいかんじで過ごせました。
帰りの日
父島から帰りの船が出るのは14時。
ユースホステルは9時までにベッドをあける必要があるので、とりあえずご飯食べたらまずは荷物を片付けて、支払いを済ませます。
今回ワンクール(3泊)して朝ご飯1回(730円)、晩ご飯1回(1,200円)、パーティ1回(2,200円)で合計15,260円でした。
支払いのときに船の乗船券を渡すと、搭乗券に引き換えておいてくれるので渡しておくとラクです。だいたい13時くらいにユースホステルからまた車を出してターミナルに行ってくれるので、それまでは荷物を広間において、最後の観光などなど楽しめます。
帰りの船にあわせてターミナルへみんなで移動すると、そこで記念撮影をパチリ。
二見港ターミナルではお見送りのイベントが行われていてとってもにぎやかなかんじになっていました。
船に乗り込み、デッキの外にでてターミナルにいる人に別れをつげます。
そのときにユースホステルのヘルパーさんたちが「いってらっしゃ〜い!」って言ってくれたのがまたジーンときました。いってきまーす!
船が出ると色んな宿や観光案内の小型船が湾内までお見送りにきてくれます。これがまたすっごい!大型のおがさわら丸に猛スピードで小型舟がどんどん追いついてきて、その迫力が見応えたっぷり。
小型船でのお見送りが終わったら、事前に伝えられていた船の後ろにまわって、父島のウェザーステーションと呼ばれる展望台に向かって鏡で光を送ります。
そうするとユースホステルの皆さんがピカピカ光を返してくれる。これぞまさに光通信…!
ちゃんとユースの皆さんのピカピカみえてましたよー!
最後の最後までたのしいホスピタリティにあふれた小笠原ユースホステルでした。