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北海道グルメを都内であますとこなく堪能できる新橋・銭函バーベキューへ

北海道、という地名をきいただけでたいていの日本人ならその土地で食べられるおいしいいくつかのものを思い浮かべられるだろう。しかし北海道に住んでもいない限りそれらのおいしいものを食べ尽くすということは難しい。それくらいに北海道は広いしまたおいしいものがたくさんある。たかだか数日の旅行で思う存分すべてを堪能することはできない。だが、そんな北海道グルメをなんと1つの店でいっぺんに楽しむことができる、なんて夢のような場所が都内にできたと聞いたら行かないでいることはできるだろうか。

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新橋駅から徒歩1分。ガードレール下にできた「銭函バーベキュー」は庄やグループの新店舗だ。9月26日のオープンにさきがけレセプションが開催された。ありがたくも招待を受けて訪れたそこは想像してたよりもだいぶ広さがあり、会社や友達の集まりなどといった大人数の飲み会にもよさそうだ。さらに個室も用意されており、仲間内だけでわいわいと盛り上がることもできる。

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さっそくメニューをみてみる。みてみる。みてみる。多い。メニューが多い。
最近、本当に最近よく感じるのが、近頃できるお店はメニュー数が少ないということだ。専門的な料理を推しとしているところが増えたせいもあるのだろうし、また品数が多いと管理も大変だろうからそれは致し方なくもあるのだとはおもう。ただ、子供のときに家族で外食にでてメニューを広げたときのあのときめき、何に今日は挑戦してやろうかとおもうこの高揚感に社会人になってからそう感じることもなくなっていたが、問答無用でその楽しさを引き出してくれる圧倒的なメニュー数がここにはあった。
北海道といえば、で思いつくすべての料理がそのメニューブックのなかにつまっていた。

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机の様子、また店名からも察せるとおり、この店は新鮮な素材の網焼きがウリとのことで思いつくままにまずは網焼きたい素材を注文していく。飲み物は道内限定ドリンクや果物をつかったサワーが各種そろえられているほか、日本酒、ワイン等の品揃えが豊富すぎた。迷った結果、まずは襟裳岬流氷サワーを注文。

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写真でみてもわかりづらいだろうが実際にみても一瞬なにがどうなってでてきたのかわからない。実はこれ中にブドウ味のアイスの実がこれでもかとはいっているのである。これを食べつつつぶしつつ飲むわけだ。なかなか好きなノリである。おいしい。



注文した品がでてくる前に出されたのはこの手羽先だった。いや注文していないですよとおもったら、なんとお通しとのこと。

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厨房であらかじめ火を通してあるので席では適度にあっためるだけで食べられる。このみるからに肉厚な手羽先がお通し。おそろしい話だ。きちんと裏で調理されていることもあり皮がパリパリでジューシーで酒がすすんでしまう。料理が来る前に酒が足りなくなった。


ビールでも頼もうかとおもったが、あいにくと頼みたいものがオープン前でなかったので北海道限定の日本酒を注文。矛盾していることを承知で書くが北海道限定の日本酒がここ新橋で飲めるのだ。なんだろう、もしかしてここは北海道なのかもしれない。

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これまで北海道でしか流通させていなかった「君が袖」は、今回のオープンにあたってぜひにとお願いして仕入れさせてもらっているそうで北海道外で飲めるのはまさにここだけとのこと。やわらかい飲み口は北海道からやってきた魚介類との相性ばつぐんだ。


そして運ばれてきたのは網焼き用のほっけ、ほたて、ラムチョップ、きんき。
大好きなほっけをなかなかこうして目の前で網焼きにできる機会はない。皮の部分もしっかり好みに焼けるのは最高だ。


ほたてはそのまま網の上に置いて焼けるようにセットされているのであとはぐつぐつと貝のエキスがわきたつのをまって、専用の貝汁をたらりとたらせば完成だ。ああ、いいにおいだ。

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また北海道で忘れてはいけないラム肉。このラムチョップは、以前水道橋にできたジンギスカン専門店に特別に仕入れをしている山本さんのラム肉とのこと。あちらのお店では七輪の上で焼いていたが、こちらの広い網の上で焼くのも楽しい。じっくりこんがり焼いたラムチョップがうまくないわけなかった。

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そして高級魚、きんき。北海道ではめんめと呼ばれているそうだ。いやこの見た目、高級魚の肩書きに偽りなし、だ。

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きらきらとてらてらと身が照らされてまぶしい。網の上で火をとおせばとおすほどに身がふっくらしていく様子はそれだけで眼福で、口にいれたときの幸福感がなんともいえない。

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網焼きは焼きやすいようにセットされているものの、基本的には自分たちで網のうえで焼いて行くのでバーベキュー感覚で楽しめた。バーベキューにある面倒な作業はすべてお店がすませてくれて一番の見せ場である焼きを担当できるというのだから、ちょっといいところを見せたいデートなんかにもいいのではないだろうか。

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さらに網の上であっためて食べるとうもろこしバターにたまねぎ。素材がいいと焼いてバターおいただけでも充分ごちそうになるという以上のことを語る言葉がない。

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また飲み物のなかには網焼きを活かしたBBQハイボールなるものもある。リンゴとパイナップルの2種類があり、でてきた果物を目の前の網でほどよく焼いてハイボールにいれてのむというものだ。ほんのり果物の甘みがとけておいしい。また食べてもおいしい。

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ここに「いまちょっとお試しでつくってみたので味見してください」と持ってきていただいたのは山わさびをふりかけた冷や奴。あついやつらを相手にしていたところでこれは嬉しい。遠慮なくつまませてもらうと、山わさびの風味ゆたかさと豆腐のさっぱりした感じがさらに食欲をかきたてた。

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せっかくのおいしい素材、焼くだけではなく生でも食べたいのが日本人の性である。
刺し5点盛りにその日はいってた貝の刺身2点。鮮度は間違いなく、また身もしまっていて本当においしい。貝の刺身もいやな磯臭さがなく歯ごたえもよく箸がすすみまくってしまう。

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次いできたのはおすすめされた海老フライ。なるほど、これは頼んでおきたいメニューだ。海老がまるまる一匹フライになっている。
頭もしっぽもよく揚げられていて身もぷりぷりでうまい。

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締めにいくら丼と特急寿司を。
もりだくさんのいくらにうっとりしてしまう。これだけで満足してしまいそうだ。

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特急寿司にのせられたネタの分厚さ、こぼれでるネタの様子にときめきを隠せない。

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あわせて蟹がたんとはいったみそ汁を。蟹の出汁がこれでもかとでている。うまい。

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最後に甘いものをということでメロンミルク、ミルクアイス、夕張サワーを注文。
夕張メロン半分の真ん中をくりぬいて北海道の濃厚な4.4牛乳をいれた1品は、子供の頃の夢がまさにいまここにかなった!というべき1品だ。

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またこちらのアイスも北海道でしか流通していなかったもので、これまた道内の牛乳が使われたミルク感たっぷりのおいしさだ。

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メロン好きとして気になっていた夕張サワーは思ってた以上に夕張メロンだった。これ以上の夕張メロンはほかにはないんじゃないかというくらいの夕張さだ。またここに来るときは確実に注文するだろう。

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魚介類、肉、野菜に果物、そして北海道限定のお酒。北海道のすべてのグルメを食べ尽くせるこの銭函バーベキューはオープンから2日間、26日・27日で全品半額キャンペーンをやるとのこと。大丈夫なんだろうか。本当の意味で食べ尽くされないだろうか。心配になるほどにおいしいものだらけのこのお店、キャンペーンの機会を逃さずにぜひ行ってみてほしい。

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