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大千穐楽、ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」〜暁の調べ〜を見て今期の感想まるっと #ナルステ

ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」〜暁の調べ〜が始まってすぐの頃にも感想を書いたが、8月6日に大千穐楽をおえたところで改めて見てきた感想を書いておきたい。


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歌のこと

今回、東京・シンガポール・東京凱旋へと足を運んだ。実は前回の感想記事には書かなかったが、最初に今回の暁の調べをみたとき「ミュージカルっぽくてやだな」とおもった。が、結局これまでの初演・再炎をみてきたなかでなんだかんだ過去最大に会場に出向いてしまったのがこの暁の調べだ。


そもそもなぜ「ミュージカルっぽくてやだな」と感じたかといえば、初演・再炎の頃のエンタメ性あふれる演出と比較して、歌がガッツリと追加されたことで「なんだかライブ・スペクタクルっぽくない」と感じてしまったわけなのだが、それを感じた当時の自分の浅はかさに今は恥じ入るばかりだ。


まぁ事実として演出のなかで歌が大きな割合を占めていることと、心に残りすぎることは否定できない。だが結局心に残っているというのは要するに、それだけキャラのそのときの心情やステージ上の背景を理解できていたことに他ならない。
暁の調べで演じられている部分は、ナルトが修行に出る前と比べて心理描写も背景も人間関係も複雑極まる。これを演じるというのはつまりそれだけ説明をだらだらする可能性が高くなるということだ。ただしご存知の通り人間はそんなにだらだらと説明をされても頭に入らない。これが聞き流してもさしたる問題にならない歴史の授業であればいいのだが、ステージでの状況がわからずに話が進んでしまうと見ている観客がどんどんおいてけぼりになってしまう。それはかなしい。そしてさみしい。


歌にのせられたことで、細かい背景がよりわかりやすくまた複雑な心境がダイレクトに伝わってきた。あとただ単にナルステのキャストの方の歌がうますぎる問題というのがある。歌唱力で殴られている感がはんぱない。これこそスペクタクルといえばまさにスペクタクルだ。


大蛇丸様は前回からそもそも発声がすばらしく台詞が聞き取りやすく、そんでもってオーラがはんぱなかったのだが歌をうたうことによってもう大蛇丸様の前にひれ伏すしかないとおもった。身体を差し出せといわれたら差し出すしかない。
今回からの新キャストのヤマト体調と綱手様の美声は、なんだか聞きにきたタイトルを間違えたかなとおもうほどの魅力がある。二幕目で二人が一緒にナルトに対して歌うところはまさにフィナーレにふさわしい。


大千穐楽でサスケ役の佐藤さんが「今回は精神的に大変だった」というようなお話をされていたが、よくよく考えるとそれはそうで、大好きだった兄を殺したいほど追っかけ回し、やっとの思いで追いついてものすごい死闘を繰り広げ、結果実は優しい兄のままだったという人生何回分必要なの?というアクシデントを毎日(多い時は1日2回)も心情あらわに演じているわけで、これで精神的につらくない方がおかしい。どうか本当にゆっくり気分転換してほしい......


なにはともあれ、あれだけ最初にもやっとした歌という演出が聞けばきくほど今回の暁編を盛り上げ伝えてくれるのにふさわしい演出はなかったと思わずにいられなかった。


細かな仕草の向上

ナルステのなかで1番の魅力だなと感じているのは、公演期間中にもどんどんとクオリティがあがっていく演技にある。


初期の東京公演から、最後の東京凱旋公演までですべてのキャストの方がぐっと世界観とキャラ感を高めていて、Wカーテンコールの際に座長の松岡さんが「向上心の強いメンバーばかりだ」と言っているのが本当にうなずける。


ほぼTwitterで毎度毎度おもうがままに書いていたので、いくつかそのままのせてみると......



そのときそのときでおもったことをそのまま書いているために、まとまりのかけらもないのは許してほしいが、要するに毎回見るたびにすごくなっていく表現力に毎度毎度感動させられていたというはなしだ。



自分はあいにくとタレントや俳優の方に詳しくなく、わかりやすく二次元しか興味ないかんじでナルステにしてもナルステそのものはとても好きになったが、特にそれ以上でもそれ以下でもなかった。これまでは。
ただ今回の暁の調べを通して、役者のみなさんのあまりにも様々な表現方法とそのクオリティの上がり続ける様子をみて、この人たちはナルステ以外の役や表現はどんなふうにするんだろう、見てみたいと心からおもった。


暁の調べの再演および続編はぜひとももちろんあってほしいのだが、それとは別に今回活躍していた皆さんの他の表現、他の役どころもぜひ見てみたい。3ヶ月の間にこんなにすごくなる人たちのことをもっと見ていたいと素直におもった。にわかファンといわれても間違いないが、ナルステの舞台が本当に素敵だったので、どうかこれからも頑張ってくださいと伝えたいしコッソリと色々な場所に活躍を見に行けたらいいな。



書きたいことがいっぱいあるのだが、言葉にするのがけっこう難しいので、いったんここらへんで。また少しずつここに書き足していきたいとおもう。


ナルステが終わってからの日々が喪失感に苛まれているのだが、ナルト役の松岡さんのいった「大変なときにナルステが心の支えになってくれたらいい」という言葉を胸に、脳内でみてきたあれやこのシーンを思い出してはがんばろというきもちになっている。




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