取り止めもないことをつらつらと自分の中のきもちを整頓するためにも書いておく。
12月4日に、1年3ヶ月ぶりのポルノグラフィティのライブがあった。
前回のライブは2019年9月、20周年記念ということもあり東京ドームで行われた。
たった2日間だけだったがそれぞれの日でセトリが異なるという期待感が高まる設定になっていて、自分は2日間共に参加し、本当にいいようのないくらいの感動と衝撃を受けた。

そこから1年3ヶ月。
ポルノグラフィティの歌を聞くたびに、あのライブの記憶が頭の中に浮かんできていた。
なんといっても今年は様々なライブが中止せざるをえなくなることもあれば、演出を大きく変える必要を余儀なくされた年でもある。
とても悲しいことはたくさんあったけれど、ポルノの去年のライブをはじめ他にも「これまでに受けてきた感動の記憶」が自分を勇気づけてくれたのは間違いない。
そしてその記憶に加え、今年新しい取り組みによって新たな感動を与えてくれた多くのアーティストの方がいた。
今回行われたポルノグラフィティのライブ「サイバーロマンスポルノ’20 ~REUNION~」もまさにそれだ。
ライブの予告映像で何度泣いたかわからない
21年目の記念日にポルノグラフィティのライブが12月に開催されることが告知された。
その告知の中でポルノのお二人が20周年記念ライブのことを本当に大切に大事に話してくれていた。
立ち位置は違うけれど「これまでに受けてきた感動の記憶」が支えになっている、それが同じ日の同じ体験の記憶である、ということにいいようのない嬉しさが募った。
ファンの自分たちも、そのソレに今年どれだけ支えられたかが伝わっていたらいいなとおもう。
ライブ当日にはTシャツとパーカーを着た
ポルノグラフィティのREUNIONは、ファンクラブ限定で会場参加できる抽選チケットと誰でも視聴可能なオンライン配信(アーカイブ付き)で見られることになった。
ダメ元で会場チケットを応募しつつ、最大限に家でライブを楽しめるようにプロジェクターを導入したりスピーカーを調整したりとあれやこれやと家の最適化を進めた。
よし、これであとはライブを見るだけだ!と意気込んだものの、今年のチケット運がどうやらすべて集結したのか見事会場のチケットを手にすることができた。
体調に気をつけていざ当日。
まったく知らなかったがLINEがリニューアルしていた渋谷公会堂へと向かった。
以前よくお世話になっていたというか頻繁に通っていたAiiAシアターのすぐ近くにこんなきれいな会場ができていたなんてびっくりだ。

会場入場の際は一定の感覚をあけて、きちんと整列された列に並んだ。
入り口で手指の消毒を行うのとあわせ、足の裏の消毒ができるカーペットが敷かれていた。検温も問題なし。
電子チケットと身分証明書を見せて入場。
会場に入ると至る所に消毒液が設置されていた。
さらに会場のあちらこちらを消毒するスタッフもかなり多く配備されており、気がつくと手すりや座椅子など人の手が触れそうなありとあらゆるところを消毒してくれていた。
ライブ参加に少し不安がないといえば嘘になる昨今、ここまでの万全な体制でのライブの気配りに、関係者の皆さんへの方への感謝が絶えない。

一席ずつ空席を設けられた客席で、マスクをして静かに、そわそわしながらもライブ開始を待った。
ときおりTwitterを覗くと、配信専用のコンテンツで盛り上がっている様子が見受けられて、一人心の中で期待感からくる高揚と戦っていた。
幕が開いてからのことはもう、あまり語ることがない。
というか、逆に語ることがありすぎて語りきれない。

最初の歌の、最初のフレーズで涙腺が崩壊してしまった。
そんな状態で岡野さんが「みんな会いたかったぜ〜!」というものだから、ますます水分は失われた。
そんなのこっちも会いたかったよ!!!!!!!!と叫びたいのをめちゃくちゃ我慢した。
セトリが素晴らしかったのはもちろんだが、歌もギターもなにもかもすごかった......すごかった......
正直ここらへんのことを語るには語彙力が足りないというか、狂ったように好きだとしか言えなくなり公の場にこれ以上不審な痕跡を残しておくのは自分の人生としていかがなものかとおもわなくもないので、一旦自重しておきたい。もしかしたらやっぱりどこかで言いたくなるかもしれないけれど。
曲がいいのはもちろんとして、今回演出がまたすごかった。
配信されているものを見るとARを使った演出になっていて、それはそれでもものすごくかっこよかったのだが、会場の照明と映像を使った演出が、ライブとかじゃなくてこれはこれ単体で見ても見せ物として成り立つショーになるのでは???というレベルですごかった。
舞台に立っている彼らがまるで宇宙空間のような異次元のようなどこかに浮いているようにすら見えた。
あのとんでもない演出がたった1回で終わりなんて嘘でしょう、と。
照明と映像の部分だけでもいいので再公演してくれないものだろうか。それくらいすごかったし、震えた。
トータルしていうと、ライブを見た結果得たものは感動であり壮絶な快感だった。
感情がありとあらゆるところに飛んで行ってしまい情緒が迷子になってしまった有様だ。
声を出すことはできなかったけれど、音にあわせて雰囲気にあわせて1つのことにみんなで熱狂するのが楽しくないわけがなかったし、そういったライブを通してファンを楽しませるという点においてポルノグラフィティの2人は最高に最高だった。
格好いいところ、かわいいところ、抜けてるところ、痺れるところ、泣けるところ、そして音できもちに寄り添ってくれるところが体験として自分の糧にならないわけがなかった。
こうしてまた、自分を支えてくれる記憶が1つ増えた。
これから先の情勢はまだまだ見えないが、それでも彼らがくれたこの記憶があれば、色んなことに頑張っていけそうだ。
とりあえず家についてから思う存分叫んだ。
