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接触確認通知を受けてからPCR検査で新型コロナウイルス陰性と判明するまでの備忘録

ある朝、起きると接触確認アプリCOCOAから「COVID-19にさらされた可能性があります」という通知がきていた。
この通知確認から、PCR検査を受け新型コロナウイルスが陰性だったとわかるまでの経緯を自身の記録として書いておきたい。

 


通知を確認してから、PCR検査予約まで

「COVID-19接触ログの記録」から一致するキーを確認

通知が来ていた画面を、まずはスクショを撮った
その後、通知から接触確認アプリCOCOAを開き、「陽性者との接触を確認する」を開いたが、画面は「陽性者との接触は確認されませんでした」となっていた。

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通知がきたらまずスクショ。ログにしか残らないことがあるのでこれ大事。接触アプリCOCOAの画面では確認できず

ニュース記事などで「接触が確認できた通知がきても、アプリ側に反映されないバグがある」ということを知っていたので、ログを確かめることにした。
自分が使っているのはiPhoneなので、以下の手順でログを確認。

  1. 設定アプリから「プライバシー」メニューを開く
  2. 「ヘルスケア」を開く
  3. 「COVID-19接触ログの記録」を開く
  4. 「接触チェックの記録」を開く
  5. アプリに通知がきた時間に該当する記録の時間を全て確認する


最初に通知のスクショを撮っておいたので、通知がきた時間に記録と比較することができた。
ログをいくつか確認した中で、「一致したキーの数」が「1」になっているものを確認できた。

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通知がきた時間に該当するログがいくつかある。どうやら複数回にわけて確認されているようなので、1個ずつ見ていこう。ログの1つの「一致したキーの数」が1になっているのを確認できた

 


HASH値から、接触日を確認

アプリで「陽性者との接触を確認した」と出る場合は、アプリ画面に接触されたと思われる日が出るようなのだが、ログだけの場合は確認ができない。
色々と調べたなかで、ログに紐づくHASH値で接触日時を調べられるWebサイトがあると知り、そこで接触日を調べた。


cacaotest.sakura.ne.jp

※ちなみにこちらのWebサイトは有志が作成したもので、公式提供ではないので、あくまでも自分自身の参考までに。


基本最近は家で仕事をしており外出をするのは、近所で買い物をしたり、ご飯を食べるときくらいのものだった。
家族以外と直近で飲食を共にしたこともなく心当たりがなかったが、ちょうど仕事で外出が必要だったタイミングの日がどうやら接触日の可能性が高いらしく、おそらく外でランチしたときか、電車での移動中に、接触確認の対象となる15分以上1.5m以内にいた誰かがそうなのだろうと思われる。


念のため、接触確認アプリサポートセンター(appsupport@cov19.mhlw.go.jp)にもメールで問い合わせを送った。
通知やログのスクショと共に、どのように過ごせばいいか、接触日はわかるか、どのようにしたらいいかをという内容だ。


住んでいるエリアの相談センターに電話し、今後の対応を相談

住んでいるエリアごとに「帰国者・接触相談センター連絡先」という窓口が開設されているので、そこに営業時間朝イチで電話した。電話はすぐに繋がった。
(余談だが、ひきこもり生活になって早寝早起きになったので、通知確認からここまでで3時間程度経っている)


▼電話で会話した概要
紫色が相談センターの人からの質問※

  • どのような内容で電話してきたか
    • 接触通知アプリで通知がきた件で電話した
  • おおよそのプロフィール(個人情報が特定されないような、住んでいるエリア、年代)を教えれほしい
    • おおよそのプロフィールを回答
  • 熱や体調は現在どのようなかんじか
    • 平熱で特に通常と変わりない
  • 通知で接触を確認した日はいつとなっていたか
    • 上記で調べた日付を伝える
  • 直近で海外に出かけたり、出かけた人とあったり、または陽性者と会ったりなどの心当たりがあるか
    • 心当たりはない。接触した日は外出をした旨を伝えるが、家族以外の誰とも飲食を共にしていない。
  • 接触日のスケジュールを教えてほしい
    • 思い出せる限りの範囲で伝え、心当たりがやはりない(どこで接触しているかわからない)ことを確認してもらう
  • 今週から、症状がなくてもアプリで通知を受け取ったらPCR検査が受けられるようになったが検査を希望するか
    • 希望する
  • かかりつけの病院はあるか
    • 特にない
  • PCR検査自体は無料でできるが、初診料とその他の病気の検査をする場合は別途料金が発生することを知ってほしい
    • 承知した
  • PCR検査を受けるにあたり接触確認した記録が必要なのでスマホでログがわかるスクショを撮っておいてほしい
    • 承知した
  • 最寄りの保健所からPCR検査の予約をしてもらうため、改めて氏名・住んでいる場所・年齢・連絡できる電話番号・健康保険証の番号を聞かせてほしい
    • プロフィールを回答
  • 保健所から予約をしてもらって、連絡をする。検査をして陰性とわかるまでは不要不急の外出をしないでほしい
    • 承知した。濃厚接触者にあたる家族はどうなるか?
  • あなたが陽性とわかるまで制限はないが、家族は体調の変化に気をつけてほしい
    • 承知した。保健所からの連絡を待つ


どうやら周囲で同じように接触確認通知を受け取った人たちの様子をみる限り、エリアによっては自分自身で病院にPCR検査の予約をすることもあるようだが、自分のエリアでは保健所が予約をしてくれた。


保健所からPCR検査予約に関する連絡と仕事関係への連絡

相談センターに電話してから数時間後、昼過ぎに保健所から連絡がきて、連絡内容が間違っていないかどうかと、さらに詳しい住所を確認された。
PCR検査をしにいく病院まで公共交通機関を使えないので、歩きか自転車で行ける距離の場所を予約してくれるということだった。自転車の有無も確認された。
検査するのは、明日か明後日になるが不都合な時間はないか、仕事の調整は可能かも聞かれた。


一通り情報すり合わせ後に「予約ができたら連絡する」と伝えられ、再び電話をおき、待ちの時間となる。


待ち時間の間も元気なので仕事は普通に家でしていた。
現在フリーランスで働いていることと、家での仕事が基本なので、仕事周りの人への連絡は陽性とわからない限り連絡義務はないのだが、ちょうど直近で仕事で会う予定があったことや、その前に会っていたこともあり、必要最低限の関係者には「接触通知がきたのでPCR検査を受けることにした、結果がわかるまでは外に出られない」ということを伝えた。
配慮してスケジュール調整してくれた方々には感謝しかない。


家族にはもちろん一通りの内容を伝えており、念のため体調の変化に気をつけてもらうようにお願いした。


保健所経由でPCR検査の予約が完了

夕方ごろに「検査の予約が完了した」と保健所から連絡がきた。
行ったことはないが、歩いて行ける距離の比較的新しめの小さな病院だった。
検査予約時間は18時頃だったので、仕事の調整も大きく必要なく安心した。


病院には、接触確認ができるログのスクショと保険証を忘れずにもっていってほしいと念押しされた。
また、検査方法が「鼻咽頭ぬぐい液」と「唾液」の2種類あってどちらになるかわからないので、念のため検査1時間前から水を含む飲食と歯磨きをしないでくれと注意事項を伝えられる。
どちらになるかわからない、というのはこちらの様子をみて検査方法を決定するからということだった。
よくわからないけどサッと終わることは間違いないので、あとは検査に向けていつも通り部屋の中でのんびり過ごした。



PCR検査を病院で受け、次の日の夜に陰性が判明するまで

もくもくと歩きで移動し病院でPCR検査を受ける

病院までの道中、マスクをして何もしゃべらずにもくもくと歩きで向かった。
病院に着くとドアには「本日の診察は終了しました」と掲げてある。なるほど、通常の診察終わってからの対応だから遅めの時間だったのだなぁと納得した。


病院に入ってすぐの窓口で氏名を伝えると、入り口すぐ近くの椅子に座るよう言われた。
窓口のスタッフも、出てきた医者も防護服&クリアガードをつけていて、完全装備の状態だ。
医者に、まず熱を測って欲しいと体温計を椅子に座ったまま受け取り、体温をはかる。
その間、体調はどうかと尋ねられ元気なことを話す。「通知きて驚いたでしょ」と言われ「びっくりしました」という会話のあと、2種類の検査方法について説明があった。

  • 鼻咽頭ぬぐい液での検査
    インフルエンザ検査のように、鼻の奥まで専用の棒をいれ、鼻の奥の粘液を採取して検査するもの。検出感度は9割くらい。
  • 唾液での検査
    唾液を採取して検査するもの。検出感度は7割くらい。

 


現在無症状なこともあり、どちらの検査方法を希望するか尋ねられたので、鼻咽頭でと伝えた。
何か持病はあるかと聞かれ、特にない、鼻炎持ちではあるという話をした。
けっこう棒でぐりぐりするから頑張ってと言われて、頑張って耐えた。


病院滞在時間10分、翌日「陰性」の連絡

病院の滞在時間はおよそ10分程度。粘液を接種したあとにすぐ支払い(初診料のみ)となった。
検査結果は翌日の午後に出る、早く結果がわかった方がいいだろうから検査結果分かり次第電話すると言ってくれた。
全体的にいい病院だなぁと感じたので今後風邪などで病院行く必要があればぜひ行きたい。


PCR検査を受けたら、検査結果が出るまでは陽性者と同じ扱いになるので外出はしないようにとここでも念をおされ、引きこもりますと宣言をし病院を後に。


家に戻ってまたゆるっと普段通りの暮らしをしながら、次の日連絡がくるのを待った。


病院に行った翌日の19時過ぎ頃。病院から電話があり「陰性」であることを伝えられた。
これで安心してでかけていいですよ、と言われ、お礼を伝えて電話をきった。


家族や仕事関係者にも伝え、ホッと胸をなでおろした。
通知がきて、翌日検査、その翌日結果がわかりということで全3日間のことだった。



全体を通して感じたことなど

結局COCOAの「陽性者との接触を確認する」画面は、変化がないままだった。
通知がきたら何よりもログを確認することが大事だし、ことあるごとにスクショを撮っておく方がいいなと感じた。


接触確認アプリサポートセンターからは、PCR検査をする3時間くらい前にメールの返答がきていて、要約すると「接触した可能性がある、接触日はわからない、必要に応じて各所に連絡してほしい」とのことだった。
まぁいろんなお問い合わせがきているだろうから、返答を期待せずに確認を進めておいたおかげで手早く検査まで終えられてよかったとおもう。


ここ数日で周囲の人、何人かに「接触通知を受けた」という話を聞いた。
都内近辺ならもう電車移動などをする限り、完璧に避けることは難しいのかもしれない。


とはいえ、やっと少しずつ様々なことに気をつけながら色んなことが回復してきている中で行動をまた狭めてしまうのは社会にとってもだが、自分にとってもつらいことだ。
これからも最大限に手洗いやアルコール消毒などを徹底しつつ、気をつけながらも、何かまたあれば、必要なことをきちんと各所に確認しながら自分自身できちんと考えて動けるようにしておきたい。