2021年1月13日、奇しくも自分の誕生日に行われた天皇杯の試合で、そこでのプレイに圧倒的に魅了されて、プロバスケットボール・Bリーグの川崎ブレイブサンダースを推さざるをえなくなった。
今年になっていきおいよくハマり、周りへのBリーグ布教のための記事もノリ書いてしまったが、今回はとりとめなく、川崎を推したくなってしまった経緯を書いていく。
- フロンターレは知ってる、ブレイブサンダースは知らない
- 観戦のきっかけはクラフトビール
- 誰を応援するでもなく試合とビールを楽しんでいたところに、受けた衝撃
- オフェンスのようなディフェンスをする川崎ブレイブサンダース
- コロナ禍で見つけたソロ観戦の楽しさ
- ブレイブレッドを身につけて、とどろきに行く
フロンターレは知ってる、ブレイブサンダースは知らない
川崎ブレイブサンダースのホームであるとどろきアリーナは成人式の会場でもあったというがちがちの地元民である。でも本当につい3年前まで「ブレイブサンダース」という名前は聞いたことも見た記憶もなかった。
Jリーグができた当時は小学生で、母校の小学校がとどろき競技場の隣なこともあり当時のサッカーチームに所属していたカズ選手やラモス選手との交流なんかもあった。サッカーに興味のない女子児童だったが、サッカーで街が盛り上がっているのも、逆に観戦客によるゴミなどが散乱し迷惑になっているのも感じ取っていた。
そしていつの間にか、街を歩く人が緑ではなく青のユニフォームをきてとどろきに向かうようになり、しばらくしてフロンターレという名前を認識した。
サッカーのことはよくわからないけど盛り上がってるなぁ、応援しているお店も増えたなぁ、ゴミが散らからなくなってよかったなぁと感じていた。誘われてとどろきにサッカー観戦で友達と盛り上がったこともある。
そんな中でおそらく1番最初に地元でプロバスケのことを目にしたのは武蔵小杉にあるナチュラマーケットという人気イタリアンに設置されているニック・ファジーカス選手のパネルだろう。お店になんかバスケをイメージしたっぽいエリアがあるなぁ、なんか背の高い海外選手のパネルが飾ってあるなぁ、アメリカかどこかで試合してる人なのかなぁと思っていたくらいで、それが地元に関係あるという意識はなかった。
観戦のきっかけはクラフトビール
周りの友人にスポーツ観戦が好きな人がわりとおり、Bリーグにハマる前も、野球・サッカー・高校生のウィンターカップに誘われてちょこちょこと見に行くことがあった。舞台を見るのも好きだし、ライブ感があるものが好きなのかもしれない。
ビールを飲みながら野球やサッカーを観戦し、友人たちと応援し盛り上がるのは最高に楽しいし、球技の中ではバスケが1番好きなのでウィンターカップは見ているだけでも本当に楽しかった。
ただ、プロバスケの試合を見に行こうとか、そもそも地元にプロバスケチームがあるということを本当に気づいていなかった。知らなかった。
そんな中でプロバスケ観戦に足を向けるきっかけとなったのは、クラフトビールだ。
ビール好きな友人たちと飲みに行く場所を決めるのに、おいしいクラフトビールないかなぁと検索していたところ「川崎 クラフトビール」で偶然見つけたのが、ブレイブサンダースが出しているオリジナルクラフトビールだった。
現在はオンライン販売されているが、当時はまだホームゲーム時の会場でしか飲めなかった。
ちょうどビール好きな友人たちがバスケ好きな人たちでもあったので「クラフトビール飲めるみたいだし、行きやすいから観戦行ってみない?」と誘ったのが、2019年2月のことである。
誰を応援するでもなく試合とビールを楽しんでいたところに、受けた衝撃
チケットはかなり多くの種類があり、どの場所をどう取ったらいいのかもわからずなんとなくで席を決め、当日会場に向かった。とどろきアリーナにきたのは10年ぶりだった。懐かしさを感じつつ入場すると、成人式をした体育館は見たことがないバスケ会場になっていた。
この時、適当に取った席は1階席だったのだがなんと目当てのクラフトビールを飲むことができなかった。1階で売っている場所を探したが見つけられず、どうやら2階席で売り歩いている売り子さんを捕まえてオーダーしないといけなかったようで、仕方なしに1階で売ってた大手メーカーのビールを飲みながら楽しく観戦した。特にどこのファンとかなかったのでシュートが入ったらどちらのチームに対しても拍手していた。
クラフトビールが飲めなかったから次は2階席にいってみよう、とまた同じメンツで会場に行き、2回目の観戦でやっと目当てのクラフトビールにありつけた。おいしかった。
ビール目当てできていたものの、1回目に来ていたときから友達たちと楽しかったと話していたのは、応援練習のパフォーマンス、入場の演出、休憩タイムのチアなど、バスケ以外のところのエンタメ性が高かったこと。正直最初の数回はバスケ自体よりもそういうショーを見にきていた感覚に近かった。
そして運命の2021年1月13日、この日は観戦4回目。
そこでこれまでほんわり見ていたところに、ある衝撃を受けた。
オフェンスのようなディフェンスをする川崎ブレイブサンダース
バスケは好きだが、2019年に見始めた時、ルールや仕組みや言葉の意味が曖昧にしかわかってなかった。今も若干あやふやなところがあるくらいだ。
なので「シュート決まるとすごい」ということしかわからず、シュートが決まらない間をどう楽しめばいいのかわからなかった。ビールとつまみを楽しむ時間だったと言っていい。
そんなふわふわ観戦だった自分にガツンとプレイで衝撃を与えてくれたのは、篠山竜青選手と藤井祐眞選手のディフェンスだった。
対千葉ジェッツとの試合で、2人のディフェンスが、もはやそれはオフェンスなのでは?と感じてしまうくらい激しいものだった。漫画かアニメの世界でしかないような動きに、本当に衝撃を受けた。
そこからは自然と目が選手を追いかけてしまうし、活躍すると素直に喜んでしまった。これまでどのチームを応援するでもなく、まぁ地元だから一応川崎寄りで応援するか、みたいな気持ちだったのがふっとび「川崎チームすごい!!!もっとあのプレイ見たい!!!」となった瞬間だった。
コロナ禍で見つけたソロ観戦の楽しさ
元々1月の試合もビール目当てでチケットをとっていたのだが、残念ながら新型コロナウイルス感染拡大の影響でビールは飲めなかった。それでもプレイに魅了された自分は、近所だし席も安いし、どうせ今他に楽しめるものも少ないしと、ビールなしでもまた見に行きたいと考えるようになった。
これまで誘っていた友達は地元の人たちではなかったので、まん延防止措置などがとられている時期にこちらまで足を運んでもらうのは忍びなく、1人観戦を決意した。
決意した、といっても2.5次元舞台なんかも基本1人で見る人なので、いつものソロスタイルと変わりはない。どころか舞台よりも全然安い価格で、しかも近所で、すごいものが見られるというのだから行くしかなかった。
そこから20-21シーズンの天皇杯やリーグ戦を追いかけて、どんどん川崎のプレイの魅力、選手の魅力に引きずりこまれた。noteにも書いたが、サンダースファミリーの方の写真の力によって伝えられる選手の魅力がはんぱなかった。選手が気になり出すと、やっと名前も覚えてきて、YouTubeチャンネルとか見始めてしまったらもう止まらない。
オフシーズンに入った時はものすごく寂しかったが、2021年の夏は偶然にもオリンピックがあったのでバスケを引き続き見る機会に恵まれた。本当に恵まれた年だったなぁと感じている。
21-22シーズンに、初めて川崎ブレイブサンダースのファンクラブに入った。
(とりあえずゴールド)
ブレイブレッドを身につけて、とどろきに行く
今では友達、家族に「またバスケか」と言われるくらいホームゲームには大体通ってしまってるし、また元川崎の選手がいたチームの試合も見に行くようになってしまったので、本当にバスケ観戦に楽しく追われている日々だ。
スポーツである以上、そこには必ず勝ち負けが存在するが、どんな時も、選手が、チームが悔いのないプレイができるように全力で応援したい。
そして何より地元でもっと川崎ブレイブサンダースの認知度が上がったらいいなと思う。
今シーズン、武蔵小杉にフロンターレと並んで大きくブレイブサンダースのラッピングがされたことは本当に嬉しい。昨シーズンよりも明らかに面積広がったよね?
フロンターレに興味がなくても地元で知っている人が多いのは、純粋に歴史もあるけど、やっぱり「青い服をきた人たちがとどろきに向かう日」を、地元の人が認識しているというのが大きいと思ってる。各いう自分も、基本的にそれで「今日はサッカー試合なのか、盛り上がってるな」を認識している派だ。
最近少しずつ、赤い服を着た人がとどろきに向かう様子をみて「今日バスケの試合なんだね」という声を聞く機会が出始めた。きっとそのうち、もっともっとブレイブレッドを身につけてとどろきに向かう人たち増えていって、街の人にも「川崎のバスケってすごいんだな、それならこっちも一緒に盛り上げよう」とどんどん伝わっていくんじゃないかと思うと、それもとても楽しみだ。
まだまだ自分はにわかファンだが、にわかなりに最大限にこれからも楽しく川崎ブレイブサンダースを応援していきたい。あとサンダースファミリーの友達を作る、を来年の目標に入れたい。
バスケの写真はインスタアカウント akuyan.basketball でふわっと更新してます。撮るの難しすぎるので更新頻度は低いです......
▼その他の記事
この記事は川崎ブレイブサンダースAdvent Calendar 2021の6日目に投稿した記事です。
昨日の記事は、わおさんの「【21-22 第9節 GAME2】vsアルバルク東京」でした。