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Mac内蔵スピーカーからカラオケのようにリアルタイムにマイクの音を出力する方法

先日部屋に人が遊びに来た際に、我が家の防音が結構しっかりしているという話をしたところ「カラオケできないの?」と言われた。

そういわれるとなんやかんや音声入力用のマイクも持っているし出来るのではないか?と、試しにその場でMacにマイクを繋いで設定を試みた。結論、その場では思い通りの出力が出来なかった。

悔しかったので次の日時間をとって、思い通りの出力するところまで出来たので備忘録として残しておく。

リアルタイムにMacのスピーカーからマイク入力の音を出したい

部屋にはBluetooth aptX LL対応スピーカーがあり、大体スマホと繋いで音楽を垂れ流している。となると、マイク音声はMacの内蔵スピーカーから出すのが手っ取り早いと考えた。

検索して出てきた方法は以下の2つ

  1. Macのデフォルトアプリ「MIDI Audio 設定」を使って、マイク入力音声を出力
  2. Macのデフォルトアプリ「GarageBand」を使って、マイク入力音声を出力

MIDI Audio 設定を使おうとした場合

本設定の詳細は以下のブログを参考とさせてもらった。

おそらくこれが1番てっとり早い方法なのだとおもうのだが、何故か自分が使おうとしているマイクでは「Thru」にチェックを入れることができなかったため、この方法は使えなかった。

GarageBandを使おうとした場合

本設定の詳細は以下のブログを参考とさせてもらった。

これは実際に上記の方法でマイク入力を内蔵スピーカーで出すことに成功したのだが、自分の環境(MacBook Pro 14インチ 2021/M1 Max)では、音がリアルタイムではなく数秒遅れて出力された。

音の確認・拡声器代わりにはなるがこれではカラオケとしては使えない。
別の方法を探すことにした。


余談としてiPhoneからマイクアプリを使って同じスピーカーで出すのも試したが、こちらもなかなか遅延があり理想通りの出力とはいかなかった。


インディーズアプリ「Audio Hijack」を使用してリアルタイム出力

なんやかんやと調べいきついたのが、インディーズアプリ「Audio Hijack」だ。
Mac用のオーディオ録音・編集アプリで、オーディオ関連アプリ開発を行うアメリカの会社「Rogue Amoeba」が出している。


基本は有料アプリ(執筆時点でライセンス$71)だが、トライアル版がある。
今回の「カラオケ的に使いたい」という場合においてはトライアル版でまったく問題なかった。

マイク入力をラグなしで出力するための使い方

まずは公式サイトの「FreeDownload」からアプリをダウンロード

こちらは公式AppStoreからダウンロードできるものではなく、またインストール時に起動ユーティリティからカーネル機能拡張を有効にしなければならないので自己判断で利用してほしい。


インストールが完了したらアプリを開き、ウィンドウ左下の「New Session」をクリック。

「Play-Thru」を選択

いくつかメニューが出てくるので、「Play-Thru」をWクリックで選択。
すると3つのブロックが繋がった画面が表示される↓

入力に使うマイクを「Select a Device」のプルダウンから選択

1番左のマイクのアイコンをクリックすると「Select a Device」というプルダウンが出てくるので、そこから入力に使いたいマイクを選ぶ。

これで準備は完了!

スピーカーからマイクの音を出すには、画面左下の「Run」ボタンをクリックすると、すぐにマイク入力の音声がスピーカーから出力される。カラオケ環境の完成だ。出力スピーカーも選択できるので、Macとスピーカーを接続しておけば1つのスピーカーから音楽と音声を出すこともできる。

「Run」を押すと指定したマイク入力音声が、指定したスピーカーから出力される

ちなみにトライアル版での利用はアプリ内に表示されている通り「10分後にノイズが入る」ようになる。カラオケとして使う場合、長くても歌は5分程度なので歌い終わったら使ったセッションを選択した状態で画面右下の「-」ボタンを押してセッションを削除し、新しく「New Session」すればOKだ。

トライアル版は10分以降はノイズがはいるので、歌い終わったらNew Sessionを作り直す

とはいえこのアプリ、かなり色々な機能が搭載されているし他にも有用性がありまくりそうなので個人的には購入してしっかり使い込んでいきたい。


これまで音声編集はAdobe Auditionを使っていたのだが、もちろん出来ないことはないくらいに色々できるが出来すぎて使いづらさが若干あった。このアプリだともう少し感覚的に編集したり、組み合わせたりすることができそうな上に収録音を簡単に編集できるようなので、遊んでいきたい。