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ファミマのぶっかけ素麺が復活して喜んだ話

一人暮らしもそこそこ長い自分はなんやかんやとコンビニにお世話になる日も多い。
コンビニ商品とは悲しいもので、常にたえず置いてある商品はほんの一部で、だいたいの商品は季節の変わり目に新作と入れ替えられてしまうので好きなものをひたすら買い続けるB型な自分はいつもさみしいおもいを胸に抱きながら新商品と向き合うことになる。


ファミマのぶっかけ素麺も去年の初夏に発売され真夏ごろには発売が終わってしまって涙をのんだ商品のひとつだった。素麺がまだまだおいしい真夏にある日いきなり普通の素麺の商品に切り替わってしまったのだ。
毎日会社のランチタイムにささやかな楽しみとしていたぶっかけ素麺が消えたときの悲しみはいいようがない。


そんな悲しみを心の奥底に封じ込め過ごしていた昨今、自分は自分の目が信じられなかった。
なんとファミマにあのぶっかけ素麺が売ってるではないか!!
しかもリターン商品にありがちな味の余計な改変はされず、パッケージがかっこよくなっている。
すばらしい、すばらしいよファミマ!



さっそくそれを手にとり一目散へとレジへ向かった。
久々に対面するぶっかけ素麺は自分の記憶のままそこにあった。
もしかしたら何か変わったのかもしれないが、少なくとも去年好きだった人が不満に思う部分は特になさそうだ。



ファミマのぶっかけ素麺がほかのコンビニ素麺と比べて何が優れているのか。
それは薬味とつゆと麺をまとめてひとつの器にドバンと入れて一気に食べてしまえるこの爽快さにある。
通常、素麺とはかけつゆにちょちょいとつけて食べるものであるが、ぶっかけ素麺はその名前のごとくめんつゆをぶっかけて食べる仕様になっている。
そうすると麺の味が濃くなってしまうのではないかという声があがってきそうだが、そこは心配ご無用。
出汁のきいた薄口のめんつゆになっているため、麺に味が染み込みすぎることもなく、味の物足りなさを感じることもない。むしろ味の濃さはついてくる薬味たちで調整できるのでまたそこもいい。



そして何よりこの麺がうまい。
ぶっかけ素麺の麺はあの天下の揖保乃糸なのだ。
うまくないはずがない。
素麺好きの方におかれては今更な話ではあるが、素麺の麺はみんなだいたい同じに見えるが味やコシがまったくちがう。
ツルツルとサラサラと食べられるからあんまり気にならないという人も多いが、おそらくスーパーで安売りしている乾麺と揖保乃糸の乾麺を家で茹でて食べ比べたらそのおいしさに愕然とする。自分がそうだった。



一人暮らしを始めた年の夏、節約しなきゃねとスーパーで買ったオリジナルブランドの安い素麺がおいしくなかった。しぬほどまずかった。
ゆで方がおかしいのかと思って何度もやりなおしたけどダメで、いつも実家で食べてた揖保乃糸を買って食べたらしぬほどうまかった。お父さんお母さんいつもありがとう。
もう二度と素麺ではケチらないと心に決めた瞬間だった。


そんな揖保乃糸の麺を使ったぶっかけ素麺がおいしくないわけない。実においしい。
今年はどうか夏の終わりまで販売してくれることを祈ってやまない。