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急須でお茶の本当のおいしさを楽しめちゃう「綾鷹茶会」に参加してきた話 #綾鷹茶会

先日、青山一丁目にある明治記念館でブロガー向けの綾鷹茶会が開催されると聞きつけ、紅茶より緑茶派な自分としては参加せねば!とうきうき行ってきました。



明治記念館は「一般庶民の自分が入っていいのかな…おろおろ」と不安になるくらいきらびやかなところでした。
結婚式とか行われてたりもするようで、庭園とか昼間に来てもきっときれいなんだろうなぁ。



さて、綾鷹といえば『急須でいれたような味わい』がCMでもよく聞くフレーズかと思います。
自分もCMで見かけたときは「ふ〜ん」と思うくらいだったのですが、今回はその綾鷹がどんな想いで、どんな風に作られたかを教えてもらいました。




綾鷹は他のペットボトルのお茶と比べてにごりがあるのが見た目の大きな特徴ですが、それはペットボトルお茶戦争の中ではかなり大きなことだったそうなのです。ペットボトルのお茶というのは安全性をふまえても透明度のあるもの、というのが一般的な考えだったなか、綾鷹開発チームの方が「おいしいお茶のうまみはにごりにこそある」と気づき、ペットボトルのお茶でも急須でいれたお茶のようなうまみのあるにごりを目指す戦いが始まったそうです。



この綾鷹の開発に大きく関わったのが、「神林春松本店」という創業から450年続く茶業を営む御茶師の方。
その十四代目となる上林秀敏さんへ、どうにかペットボトルのお茶でもおいしいにごりのあるお茶を提供できないかと綾鷹開発チームが何度も相談に行き、その想いにこたえて上林さんも協力することになったのだとか。
またこの上林先生が渋くてめちゃくちゃかっこいい…激好み…!!



今回はこの上林先生に、急須でのおいしいお茶の飲み方と、お茶の品質を一定に保つために行われる合組の流れを教えていただきました。



急須でおいしくお茶を飲んでみよう


さて皆さん、最近急須でお茶飲んでますか…?自分さっぱり飲んでいませんでした…。
その昔おそわったうろ覚えの知識では結構ダメダメなことがよーくわかったので、ここで先生に教わったおいしいお茶の入れ方をメモ。
飲ませていただいたのは神林春松本店から出ている茶葉の綾鷹!



おいしいお茶の入れ方

1.まずは湯冷ましに7分目程度の90度のお茶を入れます。


2.お湯が80度くらいになるまでの間に、お茶葉を急須に入れます。
 ここはお茶の濃さの好みによりけりですが、目安で茶葉の綾鷹では2杯がおすすめのこと。


3.いい温度になったお湯を急須にいれ、蓋をしたら触らず待機。
 はやく出そうと急須をまわしたりしてしまうと、茶葉の雑味も出てしまうそうです。
 また蓋をしめるときは、穴の空いた方をそそぎ口にあわせてあげると、お茶をそそぐときに飲んでもらう人に香りも楽しんでもらえるそうです。


4.複数の湯のみにいれるときは、お茶の濃さが均一になるようにちょっとずつ入れながら何周もします。


5.そして大事なのが、最後のポタポタになってきたときも縦にザッと力をいれてお茶を出し切ること。
 この最後の数滴の中に、お茶のおいしさがぎゅぎゅっと詰め込まれているそうです。



まず最初にいつも通りにいれたもの、次に先生のいうとおりにいれたものを飲み比べてみました。
たしかに先生から教わった方法で入れるとおいしい!けど、そもそもの茶葉がおいしいから正直どっちもおいs(




茶葉の合組を体験してみよう!


お茶は皆さんご存知のとおり植物です。植物なので毎年同じように育つとは限りません。
でもワインのように年ごとの味を楽しんだりするものではなく、お茶の場合は「いつも変わらない味」を求められるそうです。
毎年違う育ち方をするのにどうやって変わらない品質を出すかというと、御茶師の方は「合組」といういくつもの茶葉をかけあわせて1つのお茶をつくるという作業をしているのだそうです。
その合組について、実際にその場でプチ体験させていただきました。



合組の流れ

1.当日用意されたのは花鳥風月客という5種類の茶葉。
 これを1つずつ手でつかみ、そこに息をふきかけて、たちのぼってきた香りを手元のボードにメモします。


2.次に多めにいれた茶葉にお湯をそそぎ、その香りと色をメモします。


3.最後にそれぞれ味見をして、そこまでにメモした印象が間違っていないか確認します。


4.このメモしたデータを元に、作りたいお茶のためにどれを何%入れるかを考えます。



ここで先生から出されたお題は「春」。各自で春を感じさせるお茶の味や香りをイメージしながら、手元の配分ボードに書いていきます。
この日はA〜Fチームに分かれていたので、1チームにつき1名、先生が選んだ人の配分でお茶を作ってくれました。
そしてそして、なんと自分の考えたお茶を作ってもらっちゃいましたー!わーい!



自分が考えたのは「春の夜」のイメージ。春というとお花なイメージが強いんですが、実は春ってまだそんなに花咲いてないよなぁとか、まだちょっと寒くて夜はさみしくなるなぁとか、春は寝過ぎちゃうから明日ちゃんと起きられるようにじっくり眠りたいなぁとかとか考えて、花20%・鳥0%・風10%・月60%・客10%にしてみました。


さてさてお味は…ちょっと自分の想定とは違うものになってたけど、まぁおいしいからいっかな!(ざっくり)
もうちょっと月を減らして風を増やすのもよさそうだな〜。



そしてあわせて先生が春をイメージして合組して、先生がいれたお茶もいただきました。
お、おいしい…!!!
天気のいい日に青空の下で桜が満開の中のみたいようなお茶でした。お花見セットでほしい。



嬉しいことに、ここで合組した自分のお茶を後から送ってもらえるとのことなので、届いたら夜にゆっくり急須でいれつつ楽しみたいと思います。



こんな楽しい綾鷹茶会が、なんとこれから全国で開催されちゃうらしいです!
詳しい日付は公式サイトで確認していただきつつ、お茶が好きな人も、最近癒しが足りないなぁという人も、ぜひふらりと行ってみるといいのではないかと思います。

綾鷹茶会
http://ayataka.jp/chakai/