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2019年に初めてやった「顔面の努力」

日々いきていると様々な努力をすることがあるが、人生で初めて今年「顔面の努力」をした。
きっかけは、4つほど年下の男性の一言だった。

「顔面の努力してない人はすぐわかりますよね」


今年の初夏のことである。
仕事のチーム内の雑談で、後輩である彼の年齢を初めてしった。
見るからに若い感じだし20代前半だろうなぁ、いや学生という可能性もある......くらいにこれまで思っていたが、実際のところ20代後半だった。さらに**さん(動画コンテンツを配信している有名な方)と同い年なのだ、ということを聞かされて驚いた。**さんは自分よりももっとずっと年上だと思っていたからだ。




「君は全然若く見えるし、**さんはずっと年上に見えてたよ」と思ったことをそのまま口に出したところ、彼は「顔面の努力してない人はすぐわかりますよね」と言った。




顔面の努力。




彼自身はとてもいい人だし気遣いもできるし失礼な態度なんてとられたことないので(若干素直にいいすぎるきらいはあるけれど)、この言葉は彼にとっては「息すって吐きますよね」くらい当たり前のことなんだろう。
しかし自分にとって「顔面」と「努力」がこれまでの人生で結びついたことなんてなかったのでひどく驚いた。顔面の努力。確信をもって今まで一度もやったことがない努力だった。



顔面の努力とは何か


動揺を隠せなかった自分はその場ですぐ「先生、私は顔面の努力をしたことがないのですが何から始めればいいでしょうか」と尋ねた。
別にこちらに顔面の努力をしろと言われたわけではないし、最低限のみづくろい(洗顔してから化粧水などして簡単にメイク)はこれまでももちろんしていたけれど、純粋に世の中にどのような顔面の努力があるのかを知りたかった。


学生の頃、多くの女性が【美容】を履修する期間に自分は【同人】を選択し履修していた。【美容】を履修する子たちが女性向け雑誌でメイクやファッションを学んでいる間、自分は週刊漫画を読み創作活動にふけり萌えとはなんたるかを学んでいたのだ。
別に【美容】が人生の必修科目というわけではないでしょうとタカをくくっていたが社会に出ると当たり前のように【美容】に関する問題が出題される。かわいいを誰でも作れると思ったら大間違いだと声を大にしていいたい。


まぁ今更かわいいを作らないにしても30代半ばにむけ、押し迫る加齢による顔の変化をどうにかうまいことフォローしなくてはならない気がした。
というわけで、この彼の言葉をきっかけに顔面の努力に対する興味が高まり、結果自主的なのも含めて今年4つの努力を実行した。



顔面の努力その1・舌の運動


彼いはく、大事なのは顔の筋肉を鍛えることだという。
顔の筋肉ってどうやって鍛えるんですか?SIXPADを顔にあてたらいいですか?


いやそうじゃなくて、舌を動かすんですよ。
簡単なのは、口を閉じているとき常に舌が上顎にくっつくことを意識すること。
それだけでアゴ周りの筋肉鍛えられて、顔の輪郭かわりますよ。とのこと。




なるほど。それくらいなら自分にもできそうだということで、それ以来なるべく舌を上顎につけることを意識している。




また先生はそれに付け加えて、舌を縦横無尽に動かす運動もしているらしい。

しかし教えてもらったものの自分は生来めんどくさがりなので、すぐに続かなくなった。
教えてもらったのに不甲斐なくて申し訳ない。



顔面の努力その2・笑顔で話す


あとは笑ったりして表情を動かすことも鍛えることにつながるというので、なるべく笑顔で話すように心がけた。


人と話している時、意外と無表情で話してしまっていることが多いのでなるべく笑顔で受け答えするようにした。もしかしたらすごい不自然に笑ってしまっていたかもしれないので、そこは改善の余地がある。


筋肉を動かすため、たまに鏡の前で大きく笑顔を作ってみたりなどの自主トレにもはげんだ。



顔面の努力その3・顔を育てる


舌の運動もできてないし、なんかもっと顔面努力する方法ってあるかなぁ、めんどくさくない方法で......と、モソモソ考えあぐねていたときに我々の界隈ではとても有名なつづ井さんのとあるツイートをみた。


尻を育てる...!その発想はなかった。
それと同じような感じで顔を育てればもしかしたらよくわからんけどいい感じになるのでは!?と思いつく。




つづ井さんの漫画の感じだとどうやら保湿するときにマッサージしてるっぽかったので、いつもの洗顔後の保湿のときについでにちょっとマッサージしてみることにした。
正直まったく美容のことはさっぱりわからないのでマッサージ方法はとりあえずインターネットで適当に調べた&いつもいくマッサージ屋さんにコツを聞いて自分なりに続けられそうな手順にした。


  1. 顎の下から鎖骨にむけて首をさすってリンパを流す
  2. 顎の先から頬骨に向けて、人差し指と中指の第二関節をつかってはさむかんじでゴリゴリする
  3. 頬の外側の輪郭部分を指でゴリゴリする
  4. 目のまわりをふわっとさすって目の疲れをとる
  5. こめかみもゴリゴリする


この手順を、いつも使っているハトムギ保湿ジェルをつけて全体で1分程度行なった。1つのアクションにつき10〜20回、なんとなくで。
ハトムギ保湿ジェルは保湿力がはんぱないわりに、すぐにサラッとするのでずっと愛用している。

ナチュリエ スキンコンディショニングジェル 180g

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  • 発売日: 2016/03/12
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

丁寧にジェルを顔に満遍なくつけているかんじで、保湿ついでにできるので続けることに成功した。



顔面の努力その4・メイク


前述した通り、自分はこれまでに【美容】を履修したことがない。
つまりどういうことかというと、メイクの仕方がわからない。



これを機にこれまでなんとなくやっていたメイクを学ぶことにした。
とはいえデパートの化粧品売り場に行って店員さんに聞くような度胸はなく、以前にTwitterで話題になっていたメイク講座を受けた。



講座で自分の顔がブルーベースであることと面長であることを把握できたし、どんな種類のアイテムが自分に足りないのかを知ることができた。どれだけ自分が適当にメイクしてたかもよくわかった。
やっぱりきちんと履修している人から学ぶのは色々な気づきがあるなぁと感じた。

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パーソナルカラー診断もしてもらって、サマーだと判明した



あとLIPSやinstaのメイクレビューなどをひたすらなんとなくみて、実際に買うものを検討した。
個人的に、この人のレビューを読むのが好きだ。

lipscosme.com




色々と端折ったが、まぁそんなこんな試行錯誤してメイクも以前よりちょっとできるようになった。



顔面の努力をした結果


もともと自己満足で始めた努力、結果も自己満足できればいいやというかんじなのでここで比較写真をのっけたりはしないが、まぁなんか結構かわったなと思う。




かわった、といったが自分では日々みている顔なので最初はあまり気づいていなかった。
しかし初冬頃から周りからいいコメントをもらうようになり、過去の写真と比べてみたところ全体的にスッキリした感があった。 努力はそれなりに実っていそうだ。




かわいいは確かに作ることができる。お金をかけてその道のプロに頼めばだれでもその場限りのかわいいを作ることができる。しかしハードウェアの量産と同じく、かわいいを安定して量産するには知見と技術、また繰り返しの試作と開発がなければなし得ないのだ。毎日安定してかわいいというのは、どこで買ってもiPhoneが同じスペックであるのと同じくらいすごいことだと思う。




世の中のかわいいを安定して量産する人々へ敬意を評しつつ、来年も加齢に努力でもって立ち向かっていきたい。



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顔面の努力をしたと思われる深センであったキャラクター