自分の場合、電車に乗るときは大抵目的地があり、あくまでも移動のために利用する。
遠出するときなんかはこれ幸いと睡眠時間にあてることもあるくらい特に「電車に乗る」こと自体を楽しんだことはないかったが、縁あって都電荒川線を貸し切り始発から終点まで1時間弱のゆられゆらり旅にでかけてきた。
始発から終点まで貸切片道13,820円
「都電荒川線を貸し切ったので乗り行こう」
そう友人に誘われて物珍しさにすぐ「参加する」と答えた。
何を隠そう、いや隠してもいないけれど都電荒川線にこれまで乗ったことがない。
もちろん東京にある路面電車として存在は知っていたしなんだったら機会があれば1度くらい乗ってみたいとおもってないこともなかったが、しかしまったく活動圏内にかぶっておらず機会に恵まれなかった。
都電荒川線に乗ること自体も楽しみだが貸切電車なんて体験は初めてで、わくわくせざるをえない。
また今回は写真を撮るのが好きなメンバーが集まって、これまで撮った写真を持ち寄り貸切電車のなかに展示しようということになった。たった1時間弱の写真会。一体どんな展示になるんだろうか。
貸切料金は参加者で割り勘。
始発の三ノ輪橋駅から終点早稲田駅まで片道運行で13,820円。やすい。営業的に問題ないのか心配になるやすさだ。
予約は2ヶ月前の月初めから受付開始される。車両タイプも最新のものからレトロなものまで色々あり、好きなタイプを選ぶことができるそう。今回はレトロな内装の9000形に乗ることに。
電車すみずみまで好き勝手堪能できた1時間弱
12:45に三ノ輪橋駅前に集合。8月の太陽がじりじり照りつけてめちゃくちゃ暑い。
しかしなんともフォトジェニックな駅なので貸切車両がくるまでしばらく撮影を楽しんだ。
いまかいまかと待ち構えてきた電車の表示には「貸切車」の文字が。
駅で待っていた数名の人が乗り込もうとしたが車掌さんから「貸切車なので乗れません」とすかさず案内が。ちょっとした優越感にひたりながら車両に乗り込んだ。
電車が走りだし、おもいおもいに車内を楽しむ。
飾り付けた作品を見るもよし、あらゆる席に座ってみるもよし、外の景色を眺めるのもよし。
路面電車ならではの道路の真ん中を走っていると、ちょっと東京ではないところに来たような不思議な感覚がした。
そうしてあっという間に路面電車の旅はおわり、終点・早稲田駅に到着。
今度は最新型の車両タイプに乗り込み帰路についた。