多くの人がほとんどの時間を部屋で過ごすようになって、いろんなお店が苦境にたたされているというニュースをよく見る。
ふと心配になって、豆腐マイスターになってから出会ったお豆腐屋さんたちに様子を尋ねるメッセージを送った。
すると、私が思っていた以上にしっかりきっちり、おいしい豆腐を安心してみんなが食べられるようにとお豆腐屋さんたちが様々な工夫をされていた。残念ながら私が行くには電車に乗らないといけないので、近隣の方に届くようにその工夫の一部を紹介したい。
※4月24日、店舗情報追加
池袋・樋口豆腐店
池袋駅から歩いて10分くらいにあるお豆腐屋さん。
お豆腐もおいしいけど個人的なおすすめは豆乳で作ったサーターアンダギー。
そちらのお豆腐屋さんは路面に面しており、ショーケースの中からほしいものを伝えて買う仕組みなので......
このように、お客さんとやりとりをする窓口に透明なビニールシートをかぶせてくれている。
PayPayでの支払いにも対応しているので、キャッシュレス決済でより安心して品物のやりとりができる。
またGW期間中は例年よりもグッと営業日を減らして限られた日の中で販売してくれるそうだ。
豆腐はどうしても消費期限が短いが、がんもや油揚げは冷凍保存できるのでGW期間中に向けて買っておくのもよさそうだ。
東中野・小野田豆腐店
東中野の方にある神田川近くのお豆腐屋さん。
大豆在来種でつくった寄せ豆腐がおいしい。個人的な好みは練りごまが入った利久豆腐(ない場合もあるので注意)
こちらも路面店だが、普段はショーケースの横にまわって品物のやりとりをお客さんとするところ......
お店を全面的にビニールシートで覆い、お客さんとのやりとりのために最小限の窓だけ開けているようにしたそうだ。
ただ、ビニールシートに加えて最近はお客さんがマスクをしているため注文の声が聞き取りづらくなってしまう問題があったそうだ。
それを解決したのは、インターホン。
これらの仕組みは全部店主さんが自力で設置したそう。お客さんへの気遣いにあふれている。
金沢八景・豆吉
週末になると遠くからわざわざ金沢八景にまで足を伸ばして買いに来る人もいるお豆腐屋さん。
ここの木綿豆腐はしっかりとした食感ながら豆乳のなめらかさが感じられて大好きだ。
おしゃれなパッケージと店がまえで、お土産として購入していく方も多いという。その店内は......
対面式の店頭にはきっちりとビニールシートを取り付けている。
また店内でお客さんが密集しないような取り組みとして......
感覚をあけて並んでまっていられるようにラベルを貼った。
ただラベルを貼るだけではなく、お店の導線にもなっていて洒落があってかわいい。
曳舟・三善豆腐工房(4月24日追記)
取り組みはお豆腐屋さん単体に止まらず、飲食店さんとのコラボも始まった。
三善豆腐工房はスカイツリーにほど近い曳舟駅から歩いて5分ほど。どのお豆腐もおいしいのは間違いないが、とにかく特選きぬは食べるべき。
そんなお豆腐屋さんで始まった取り組みは飲食店とのコラボ。
以前から自分も一緒にイベントを企画させてもらっている醸造科 oryzae(オリゼー)で、豆腐の販売が始まった。
オリゼーでは現在通常の営業は休止しておりテイクアウトおよびデリバリーの受付を行なっている。
日本酒にあう絶品のつまみや弁当を買いに行ったり、または注文したついでにおいしい豆腐も買える。最高なことこのうえない。
オリゼーは錦糸町駅から徒歩3分ほどのところにあり、配達エリアは墨田区を中心としたまわりの区あたりまでだ。
デリバリーの注文はFacebookメッセージや電話で受け付けているとのことなので、周りにお豆腐屋さんがない人にもぜひ試してもらいたい。
こんなときだからこそ、おいしい豆腐を食べたい
実は先日、豆吉さんで、お取り寄せセットを注文した。
おいしい豆腐を食べてだいぶ気持ちが満たされた気がする。
神奈川県までの送料込みで4320円。家にいる時間が長い今、ちょっとの贅沢でおいしい豆腐が食べられるのはうれしい。